2017年7月26日更新
化粧品の使用期限っていつまで?未開封か開封後かも要注意!
化粧品の使用期限は中々はっきりしない点が多く、もらったサンプルや試供品も未開封であればまだ大丈夫だと取っておくのが自然ですよね。化粧品の中には使用期限が記載されていないものもあり、薬事法での表示義務はないのか?と疑問に感じることも。本ページではそんな化粧品の使用期限について触れていきます。
化粧品の使用期限とは?
「使用期限」とは記載されている日までは問題なく使えるとされた期限のことを指しますが、物に限らず食品にも賞味期限という形で日にちの指定があります。痛みやすいものが多い食品にはもちろん期限がありますが、ケア用品や美容に関わるものにも使用期限が決まっています。
未使用・未開封化粧品だから安心?
化粧品の使用期限を見た時に、例えばサンプルや試供品などは集めたままそのままにしていることが多いですよね。たくさん集まったそれら試供品は開封後のものもあれば未開封のものまであるでしょう。開封後の化粧品は躊躇なく捨てることができますが、未開封のものは空気が入っていないからまだ大丈夫だと思っている方が多いですが、実は未開封でも安心とは言えないのです。
薬事法(現:薬機法)による化粧品の使用期限・表示義務
化粧品には薬事法が定められています。これは人々が化粧品を安全に使うことを目的としたものであらゆる指定が決められているのですが、化粧品は製造されてから3年以内に変質するものを対象に表示義務が定められています。
たまに化粧品のパッケージのどこを見ても使用期限が載っていないものがありますが、それは3年間は品質が保たれるということになります。しかし、この3年という数字は未開封の状態であることを指しているため、既に開封済みで使用期限がされていないものはこの通りではありません。
開封後の使用期限を知ろう
化粧品にも何らかの成分が含まれていれば腐食したり酸化が行われます。酸化したものを使い続けていると肌には大きなダメージを与えてしまうことになりますから、化粧品の使用期限を具体的に見ていきましょう!
メイク用品の使用期限
まずはメイク用品などの化粧品の使用期限からですが、ファンデーションの前に塗る下地やコンシーラー、液体系ファンデーションは6ヵ月以内、パウダー系ファンデは1年以内です。次にチークはクリーム系であれば6ヵ月、パウダー系であれば1年以内、そして品数が増えるアイメイク系は順を追うと、マスカラやアイライナー(リキッド)は3ヵ月以内、アイライナー(ペンシル)、アイシャドー(パウダー)であれば1年以内となっています。
次はリップ系の使用期限ですが、リップは基本的に3ヵ月以内となっています。比較してみると短くて3ヵ月、長くても1年程度で定められている化粧品が多いことに驚きを感じますね。
その他の化粧品の使用期限
体全体に使う日焼け止めの使用期限は6ヵ月以内です。また、肌に良いとされるオーガニック・無添加を売りにしている化粧品の使用期限は何と短くて1ヵ月、長くて1年以内とされています。
化粧品サンプル・試供品の使用期限
さらに、サンプルや試供品などは未開封であれば1年を目指して使い切ることが理想です。
化粧品の保管方法でも使用期限が変わる
薬事法で定められた表示義務は、使用期限を明確に記載されていてもその後の保管状態で左右されてきます。思わしくない場所に管理していればそれだけ中身の劣化や酸化は進んでいきますから、使用期限通りにいかなくなってしまいます。
化粧品の保管は高温・日光を避け、適切な場所へ
化粧品は高温の場、つまり真夏などの密閉された部屋などや太陽がダイレクトに当たる場所に置いておくと途端に酸化が進みます。浴槽や洗面台などの湿度が高い場所にも化粧品を置きがちですが、カビが発生しやすくなるため温度が高い場所はもちろん、湿度が高い場所もNGです。
また、直接太陽が当たる場所での保管は化粧品の中身が分離し、使えなくなってしまうこともあります。肌のことを考えた場合、暗い場所且つ、温度と湿度の低い場所での保管が適していると言えます。
暗くて温度の低い場所‥冷蔵庫の保管は?
マニキュアなどは良く冷蔵庫保存している方も多いですよね。温度が低くなれば乾燥スピードが早くなると言いますが、化粧品を冷蔵庫保管するのは適切なのでしょうか?実は冷蔵庫での化粧品保管はあまりおすすめできない理由があります。
化粧品を冷蔵庫で保管する場合、中には日々口にする食品が入っていることが当然でしょう。食品と一緒の場所に入れると容器に付いている雑菌がそのまま食品に移ってしまうことが考えられるため、衛生面では適切な環境とは言えません。
また、冷蔵庫で保管していた化粧品を毎日頻繁に出し入れしていると中と外の温度の差が原因となって化粧品の劣化を進めてしまうこともあります。
化粧品の劣化にいち早く気付くためには?
使用期限が記載されたものでもされていないものでも関係なく購入してからどれくらいの年月が経ったか覚えている方は少ないでしょう。化粧品は劣化している状態でも変化に気付けるほどのはっきりとしたものがないため、いち早く変化に気付くための目を肥やしておくことも大切です。
購入した日を記入する
化粧品は一度購入し、開封してしまうと気付いた時にはいつ頃購入したのか忘れてしまいます。そのため、忘れないためにするには消えない油性ペンなどで購入日や開封日を見える場所に濃くはっきりと記しておくと良いでしょう。
使用期限の記載がされていないものは3年間を目安としますから、もし購入後に未開封の場合は使っていないからと安心せず、期限を超えていないか確認を取ってから使用するようにした方が安心です。
化粧品の劣化具合
日頃使っている化粧品はしっかりと劣化していないか、または変質していないか確認するようにしましょう。化粧水や乳液、ファンデーションなどは分離がないか、または沈殿がないかも見分ける材料となります。
さらに香りを嗅いだ時に鼻を突き抜けるようなツンとした臭いや刺激臭、そして色に変化が見えたものは劣化している可能性が高いです。色の変化は例えば無色透明だったものが変な色をしていたり、白い液体だったものが黄色くなっているなどの変色が劣化に該当します。
化粧品の使用期限を守ることが肌を守る!
自分の肌に合うかどうかや、どういったケア方法をしようか、などばかりに注目されがちな化粧品は使用期限を見落としがちです。いくら肌に良い成分が含まれていても劣化、酸化したものを使っていては効果が得られないばかりか、反対に肌に負担をかけてしまいます。しっかりと使用期限内で使い、目で確認することこそが化粧品の効果を最大限に得られる方法になりますよ。
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