2017年7月26日更新
光老化を加速する近赤外線の特徴とは?いつもの日焼け止めで対策は万全!?
紫外線より肌に悪影響があるとして敵視され始めた近赤外線。肌に吸収されやすいため、日焼け止め対策をしていなければ光老化を早める原因になる特徴を持っいます。近赤外線の詳しい実態を迫っていき、人体にどういった影響があるのかをご紹介していきます。
近赤外線の特徴とは?
私たちが普段肌に浴びている太陽光には3種類に分類され、それが「紫外線」、「赤外線」、「可視光線」です。今までは紫外線が肌に与える悪影響が強いと日焼け止め対策をすることが一般的でしたが、近年になって最も悪影響が懸念されるようになったのが赤外線なのです。
赤外線は波長の長さで3つに分類される
赤外線にも種類があり、波長の長さによって「近赤外線」と「中赤外線」、「遠赤外線」に分類されます。中でも近赤外線は肌に悪いと言われている紫外線よりも約3倍以上も地上に届くと言われており、防ぐためには日々使う日焼け止めの種類を変えなければいけません。
近赤外線の怖いところ
なぜこれだけ近赤外線が恐れられているのかというと、その理由は肌に当たった際、奥深くまで到達してしまうからです。日焼け対策をされるメジャーな紫外線であるUV-Bは肌に受けた際、皮膚の最も上層部に存在する角質層で進行を止め、UV-Aは届いても皮膚の中央部分である真皮までと言われています。
しかし、近赤外線の特徴には肌に当たるとなんとさらに奥まで突き進み、真皮のさらに下組織である筋肉にまで届いてしまいます。紫外線よりも圧倒的に波長の長い近赤外線は筋組織に届くと長い年月をかけてゆっくりと破壊を開始していき、シワやたるみといった光老化を引き起こすことはもちろん、酷い場合は骨にまで悪影響が及ぶとされる非常に恐怖感を抱く対象です。
近赤外線の恐怖
紫外線をカットする日焼け止めは塗れば安心して外出できますが、近赤外線を避けることはできるのでしょうか?現在まだまだ研究が進められている近赤外線ですから全てが解明されていないところも見えない恐怖心を感じてしまいます。
近赤外線は人体内部で吸収されやすい
近赤外線のもう一つの特徴には、真皮層に存在するコラーゲンやプロテオグリカン、体液や血管、血液、皮下脂肪や脂肪組織といった私たちの体の中にある組織に近赤外線が接触すると非常に吸収されやすい性質を含んでいます。
近赤外線は太陽光から浴びるものだけではなく、パソコンやテレビなどといった室内の中にある家電にもこの近赤外線が含まれているのです。しかし、意外にも活用場があるようで、近赤外線を用いた近赤外線吸収色素というもので光学フィルターなどの応用にも有効活用を期待されているものでもあります。
変化は急速ではない
近赤外線の怖い部分は肌に浴びてからといって急速に変化が見られる訳ではありません。肌に取り入れた後、じわじわと時間をかけて光老化を進めていき、静かに体内でコラーゲンを分解する酵素をせっせと製造し、時には筋肉や骨髄、血球成分、骨に到達し、見えない傷を与えていくのです。
肌だけじゃない!近赤外線の脅威
肌に浴びると重要な部位にまで到達し、悪さを行う近赤外線は人の体のさらに細かい部分も見逃しません。将来的に長い目で見た時に近赤外線の影響もあったのかと感じてしまう時がやってくるかもしれません。
白内障の原因にも
近赤外線は目に浴びると将来白内障の原因にもなります。目の内部に存在する水晶体という組織に白濁を引き起こし、白内障の要因となる上に、角膜炎や結膜炎といった眼病の元にもなるとされているのは圧倒的な威力を持っていると言えるでしょう。
全ての人に害がある?
まだ未解明な部分も多い近赤外線は全ての人に同様の悪影響があるのかといえばそうではありません。紫外線を浴びた時に肌が赤くなるタイプやそのまま日焼けしてしまうタイプ、そして皮がめくれてしまうタイプなど紫外線を浴びた時の変化には個人差がありますよね。ああいったものと同じで近赤外線にも変化は個人差があると考えられています。
近赤外線から守る対策は?
肌だけではなく、内部の組織にまでダメージを与える近赤外線の侵入は許してはおけないものです。じわじわと光老化をもたらすものでもあるため、紫外線のように防止や対策を講じていく必要があるでしょう。
近赤外線対策の日焼け止めや化粧品を使う?
近赤外線を防止するためにまず思い付くのは日焼け止めでしょう。しかし、残念ながら紫外線のUV-AとUV-Bをカットする日焼け止めには近赤外線をカットする機能までは備わっていません。近赤外線が人体に悪影響と発見されたのは最近のことですから、数は少ないですがネット販売などで近赤外線をカットする日焼け止めやサングラスなどを活用するしかないでしょう。
しかし、私たちの体には皮脂という強い味方がいます。誰しもに分泌されるこの皮脂には近赤外線を防止する機能が備わっているため、必要な皮脂を取り除いてしまわないためにも洗顔や体を洗う際は強く摩擦をかけながらはNGです。
シャクヤクエキスが近赤外線をカット
日焼け止めやサングラスの他にも有効な手段となるものにはシャクヤクエキスが良いのでは、とされています。シャクヤクエキスを用いた実験では出た結果に肌の弾力やコシを保つコラーゲンの悪影響を抑制したとの確認が取れました。
恐い近赤外線はあらかじめ入念な対策を
じわじわと光老化が進行していくのも恐いですが、将来失明の可能性が大きい白内障になる原因が潜んでいる点にも恐怖を感じます。数はまだまだ少ないですが、近赤外線用の日焼け止めやサングラスを使うことによって心配から解放されるので、今から対策していくと大いに役に立ってくれるかもしれませんね。
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