2017年5月28日更新

帯状疱疹の再発率は100人に〇人!再発の場所や予防法は?

皮膚にチクチクとした痛みが起きるのが特徴の帯状疱疹。治りかけで安心していても再度同じ場所になることもある、恐ろしい皮膚疾患なのです。帯状疱疹の原因や予防法、気になる再発率がどの程度なのかも交えてご紹介していきます。

  1. 目次
  2. 帯状疱疹になる原因
  3. 帯状疱疹の発症から治療の過程
  4. 帯状疱疹の予防法
  5. 一度なったら怖い帯状疱疹の再発率‥
  6. 怖い皮膚疾患でも自然治癒していく

帯状疱疹になる原因

帯状疱疹にかかる原因は主にストレスからと言われていますが、実は帯状疱疹の原因となるものには、小さい子供に起こりやすい水ぼうそうの原因ウイルスとなる水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。

水ぼうそう自体は大人より子供の頃にかかることが多く、発症してからおおよそ一週間程度見ていけば完治します。
しかし、体内に潜んでいるウイルスは水ぼうそうが治っても消滅することはなく、体内の神経節という神経の細胞が密集する場所に隠れて長い期間をかけて潜伏し続けます。そのまま月日が流れ、どこかで免疫が低下した際に潜んでいたウイルスが復活の時を果たすのです。そして復活を叶えたウイルスは神経節から出て、皮膚に水ぶくれを起こし、帯状疱疹を発症するのです。

疲れやストレスなどで免疫が低下

私たち人の体には病気などから体を守るためにもともと備わっている免疫というものが存在しますが、これが疲れや怪我、過剰なストレスや手術、高齢化などによって免疫が低くなります。

生活習慣によっても変動し、睡眠不足や食事の偏りなどの出来事によっても免疫の低下を招くのです。

帯状疱疹の症状とは

帯状疱疹の症状ですが、まず皮膚にチクチクとした痛みが起きるのが特徴です。期間が経つと次第に痛みや違和感を感じた部分が赤くなり、ブツブツとした発疹が発生し、細かな水ぶくれとなって帯状に拡散されていきます。

特に胸から背中、腹部などといった場所に症状が見られることが多いですが、顔や手などといった部分にも発症することがあります。さらに、帯状疱疹にはもう一つ決定的な特徴があり、それは、体の左右どちらか片方にしか症状が出ないという点です。一度発症した場合、二か所以上に症状はほぼ出ないとされています。

帯状疱疹の発症から治療の過程

帯状疱疹になったことがない方は実際にどういった過程で治っていくのか気になりますよね。皮膚疾患ということで肉体的にも精神的にもストレスになる場合が多いですから、完治するまでの手順を見ていきましょう。

発症期間

上記でも触れましたが、帯状疱疹は発症した期間に炎症を起こし、チクチクとした痛みに加え、痒みや違和感を感じ取るようになります。痛みは鈍痛を感じる場合もあれば、眠ることもままならない痛みを感じることもあります。そして、水ぶくれは次第にカサブタになって完治の道を辿っていきます。

治りかけもつらい

帯状疱疹が治りかけに向かった際、そろそろ痒みや痛みから解放されると安堵しますが、帯状疱疹がつらいのは治りかけの期間にも訪れます。帯状疱疹は治りかけの際、皮膚の突っ張りを感じたり、痒みを感じて激しく掻きたくなる衝動に駆られます。

しかし、治りかけのこの時期は重要な時でもあるため、抗ウイルスの薬を服用したり、点滴を一週間続け、塗り薬も上手に使っていくことが大切です。

帯状疱疹の予防法

帯状疱疹の予防法を知っておくことは非常に有効なことです。大人になってから自分の体内に帯状疱疹のウイルスが潜んでいるとは思わないでしょう。仮に体内にウイルスが潜んでいても、予防法を知っておくことで発症を防ぐ手立てとなる可能性は充分にあります。

5~7人のうち1人が人生で一度は発症する

帯状疱疹は人生の中で5~7人に1人の確立で発症するとされています。発症する年齢は50代が多いため、50歳以上を対象とした水痘ワクチンの追加を厚生労働省が承認しました。帯状疱疹は痛みを感じる期間が長引くこともあり、高齢者が発症すると寝たきりになってしまう場合もあります。そういった点では、水痘ワクチンを接種することは有効な手段と言えるでしょう。

ストレスを溜めない

帯状疱疹を予防するにあたってまず先にできることと言えば、ストレスを溜めないことだったり、過労を過度に感じない生活を営むことが先決です。ストレスや過労は免疫が低下し、様々な病気に繋がる恐れもある現代人の大敵でもあります。

規則正しい生活はもちろんのこと、食事内容にも体の機能がアップするような緑黄色野菜やフルーツを加えることを意識しましょう。また、睡眠不足もストレスや過労に繋がります。良質な睡眠を取れるように早めにブルーライトを見るのは避け、ストレス解消のために運動や趣味に時間を使うのも良いでしょう。

一度なったら怖い帯状疱疹の再発率‥

病気や疾患を発症した際、完治しても再発するかどうかが心配になるところです。中には「一度発症したら二度と発症しない」と言われているものもありますが、帯状疱疹もそういった類なのか疑問が湧きますよね。

再発率はどのくらい?

帯状疱疹の再発率は数字に起こすと発症した方のおおよそ100人に1人の確立で再発を経験します。数字だけ見れば再発するかどうか心配し過ぎることはありませんが、一度帯状疱疹を発症し、獲得した免疫は2年間ほどで免疫が低下していく傾向にあります。

こういった免疫が低下していくにつれ、再度帯状疱疹を発症してしまうことは確率で言うと0ではないのです。

同じ場所に症状が出る

帯状疱疹が再発すると、体に現れる症状が初めて発症した部分と同じ場所に出る傾向があります。これには理由があり、帯状疱疹は発症した方の「弱い部分」を狙って症状を表します。そんな理由から再度同じ場所にできてしまうわけですから、ワクチンの予防接種や免疫を落とさない生活を心掛ける必要があるのです。

怖い皮膚疾患でも自然治癒していく

帯状疱疹は皮膚疾患の中でも発症したくない病気の一つです。痒みや痛みはなるべくなら経験したくないですから、帯状疱疹にならないためにも生活の質を向上させ、しかるべき機関に相談するのが重要と言えるでしょう。

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