2017年5月28日更新

首の周りに赤く湿疹・・金属アレルギーの調べ方と治し方を教えて!

金属アレルギーは湿疹となってネックレスやピアス、指輪や時計、ベルトやブラジャーなどでも起こります。自分が金属アレルギーかどうかの調べ方はもちろんですが、金属アレルギーになる仕組みを知って今後の対策を考えましょう。アレルギーの元となるプラチナやシルバー、金などといった金属のことも含めて解説します。

  1. 目次
  2. 金属アレルギーとは?
  3. 金属アレルギーの症状、湿疹が起きたら?
  4. 金属アレルギーになる仕組み
  5. プラチナやシルバー、金などにも金属アレルギーは起こる?
  6. 金属アレルギーは突然発症する

金属アレルギーとは?

あなたの周りに金属アレルギーの方はいるでしょうか?身近でいなければ中々つらさが分からない部分がありますが、金属アレルギーは病名で言うと「接触皮膚炎」と呼ばれます。金属アレルギーと言っても、れっきとした皮膚疾患であるということなのです。

どういったものに金属アレルギーが起きる?

金属アレルギーが起きるものの中には、普段何気なく身に付けているものが多いと言えるでしょう。例えば、金属部分が主でできているネックレスやピアス、指輪や時計などといったものも金属アレルギーの原因となります。また、ズボンに付けるベルトにも金属が使われており、皮膚に触れると金属アレルギーを起こします。

他にも女性が毎日といって良いほど着用するブラジャーも、中に胸の形を綺麗に見せるために使われている金属がアレルギーの原因となるのです。

金属アレルギーの調べ方

普段生活している中で自分が金属アレルギーがかどうかわからない場合もありますよね。確かめるためにネックレスやピアスをしても実際にアレルギーが出ることを考えれば恐怖感を感じます。

そんな金属アレルギーかどうかの調べ方は、パッチテストが有効な手段となります。ほとんどの方が見聞きしたことがあると思われるパッチテストという方法ですが、行う場所は皮膚科などの専門機関で受けることが可能です。その名の通り、皮膚に異常が出ないかどうかを判断する方法ですが、自分だけで試すよりも安全に金属アレルギーかどうかを知ることができます。

金属アレルギーの症状、湿疹が起きたら?

金属アレルギーを発症した際、最も苦痛に感じることはやはり湿疹でしょう。痒みを伴うだけではなく、見た目もただれのような質感になるため、一刻も早い治し方が気になるところです。

市販の薬で金属アレルギーは治る?

湿疹が出た場合、皮膚のトラブルに対策を講じるには市販の薬を使う方が多いでしょう。市販の薬で肌トラブルが少しでも改善すれば良いのですが、金属アレルギーの場合、そう簡単にいかない場合も多いです。

そのため、湿疹が出た場合に使う薬は、皮膚科で処方されるような専門機関のお薬を使うことをおすすめします。病院にかかれば現状が分かる手立てとなり、自分一人で悩む必要もなくなります。

金属アレルギーの治し方はあるの?

痛みや痒みが厄介な金属アレルギーですが、それだけではありません。基本的に金属アレルギーは発症したらほぼ一生付き合っていくものになるからです。具体的な治し方を実行して症状が治まってもそれは一時的に過ぎません。

金属アレルギーである以上は、なるべくアレルギーが起こるものを身に付けず、肌に当たらないように配慮することが肝心です。

金属アレルギーになる仕組み

金属アレルギーがなぜ起きるのか理解している方は少ないと思います。金属に対してのアレルギーということは間違いないのですが、金属を通して体の中では様々なことが起こっているのです。

金属自体にはアレルギーを示さない

金属アレルギーは金属が肌に触れてアレルギーが起きると考えている方が多いかと思いますが、実は金属のみではアレルギーは発症しません。まず金属アレルギーになる仕組みですが、金属製のものを身につけ、汗などで金属が溶け出し、溶けた金属がイオン化することによってアレルギーと関係してきます。

イオン化した金属は体内へ取り込まれ、体のタンパク質と結合してアレルギーの原因となるアレルゲンに変わります。そして体内でアレルゲンへの抗体が作られるわけですが、抗体がアレルゲンに過剰反応するために金属アレルギーとなってしまうのです。

金属アレルギーの発症はかなり個人差がある

金属アレルギーが起きるまでの期間には人それぞれあり、たった数日で発症する方もいれば、数年単位という長い年月をかけて起きる場合もあります。金属アレルギーは金属自体が原因なのではなく、アレルゲンができることでなる皮膚疾患なのです。

かなり個人差がありますので、現状大丈夫だと言って安心していても、数年後に金属アレルギーを発症する可能性は充分あるのです。

プラチナやシルバー、金などにも金属アレルギーは起こる?

金属アレルギーの方がもう一つ心配する点と言えば、金やシルバー、プラチナなどのアクセサリーとして身に付けるタイプのものにアレルギーが出ないかということでしょう。特に結婚指輪などに用いられていることが多いですから、しっかりと確認していきましょう!

金やシルバー、プラチナで金属アレルギーは出るの?

まず比較的身に付ける方が多いシルバーですが、結論から言うとシルバーで金属アレルギーが出る可能性は低いとされています。むしろ、現在ではシルバーに含まれる銀イオンの効果が殺菌作用があるとされ、抗菌剤に使われるほど安全性が確立されてきたため、金属アレルギーが出ない限り心配は要りません。

次に金ですが、こちらもアクセサリーとして身に付ける方が多いものですが、金もシルバー同様、あまりアレルギーの心配はないとされています。しかし、金は一回でも体内に溶けだすと非常にかぶれやすいものでもあります。特にピアスなどといった直接肌に触れるアクセサリーの場合、金属アレルギーが起こりやすいのも事実です。

最後にプラチナですが、世間では金属アレルギーの方が身に付けても問題はないとまで言われているようですが、実はプラチナには純度があり、中に含まれる金属が他のものも混入している場合があるため、一概に安全とは言い切れないのです。

他の金属が混入していればそれだけ金属アレルギーを発症する可能性があります。プラチナや金だから大丈夫ということはないため、純度を確認することが必要となってくるでしょう。

銀歯でも金属アレルギーは起きる!?症状は?

歯の治療をした際、状況に応じて銀歯が使われますが、銀歯でも金属アレルギーが起きることをご存じでしょうか?銀歯を歯に埋め込むと、口の中の唾液に反応し、金属イオンになって溶け出していきます。過程としてはアクセサリーで金属アレルギーを発症するのと同様です。

銀歯を使った際に出る金属アレルギーの症状は、頬や舌が白くなったり、手や足に水泡状の皮膚炎が全身に渡って出ることもあります。人によって金属アレルギーの症状に多少の違いはありますが、こういった症状が出た場合は速やかに歯科へ行き、銀歯を取り除いてもらう処置を受けることが必要です。

一旦症状が出ても、体に金属を近づけない生活を心掛けていれば症状も段々落ち着いてくるでしょう。

金属アレルギーは突然発症する

今まで金属アレルギーとは無縁の生活を送っていても、過去から現在まで金属を身に付けていれば体に蓄積された金属が突然牙を向くことは誰にでも考えられます。金属アレルギーになった際、最も重要なのは金属のない生活をすることです。症状は軽いものから重いものまでありますので、少しでも異変を感じたら金属アレルギーのパッチテストを行ってみるのも良いですね。

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