2016年11月21日更新

肝斑治療や薬は保険適用になる?皮膚科の肝斑治療方法最前線

ホルモンバランスの乱れが原因とされ、30代~40代の女性の頬に発生しやすい肝斑。一刻も早く肝斑を消し去りたい!というあなたに、レーザーによる最新の肝斑治療から、皮膚科で処方される服用薬や塗り薬まで肝斑治療の情報をお届けします!

  1. 目次
  2. 肝斑とは?
  3. レーザーによる最新の肝斑治療法
  4. 肝斑に効く皮膚科の治療薬
  5. 薬に副作用はあるの?
  6. 肝斑の治療期間と費用
  7. 肝斑に適した治療で輝くお肌を!

肝斑とは?

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紫外線が原因のシミと違い、肝斑の原因は女性ホルモンの乱れや過度なストレス。何かと体の不調が出てきやすい30~40代女性に多くみられます。

現代の女性の出産年齢は年々遅くなってきていますから、ホルモンの乱れが気になってくる年齢にプラスされて、余計に肝斑が出やすくなってしまう環境にいる方が多いということになります。

肝斑の特徴

肝斑は左右頬の高い位置にできることが多く、その左右どちらともに同じ大きさで薄茶色のシミがシンメトリーに広がります。顔の一番よく見える頬にできると大きくため息をつきたくなってしまいますが、左右対称でシミができていたら肝斑の可能性があるので注意です。

▽肝斑セルフチェックはこちら
これってシミ?それとも肝斑?シミと肝斑の違いや簡単な見分け方をご紹介

レーザーによる最新の肝斑治療法

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今最先端の肝斑治療として、「レーザートーニング」が話題になっています。従来のレーザーは、せっかく肝斑治療を行っても逆に悪化してしまうリスクがありました。レーザーの中心部だけが強くなってしまうため、炎症を起こしてしまうことも。そんな今までのレーザー治療の概念を覆す新たなレーザー法が話題になっているのです。

レーザートーニング治療の費用は?

レーザートーニングの治療1回の平均は10,000円~20,000円前後です。効果が出るまで週に1回で4~5回続けると、料金は50,000~120,000円程になります。

決して安いとは言い難いですが、従来の大きなリスクが伴うレーザー治療に比べれば、安心感が格段に違うと言えます。

治療中のお肌はデリケート

肝斑治療期間中はお肌がとても敏感な状態です。肝斑を悪化させる紫外線対策は特に気をつけていきたい所です。紫外線の強い日には日焼け止めクリームをこまめに塗り、入浴時の洗顔も擦りすぎないように丁寧に優しく洗ってあげてください。

肝斑に効く皮膚科の治療薬

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皮膚科の肝斑治療は、飲み薬のトラネキサム酸と塗り薬のハイドロキノンが主流です。レーザートーニングと併用して処方される場合も多いです。

肝斑治療に使われる服用薬トラネキサム酸

肝斑治療に使われる服用タイプの薬には「トラネキサム酸」という内服薬があります。トラネキサム酸の薬の成分には、シミができる時に重要になる色素沈着を抑えてくれる大変頼もしい薬です。

人間のお肌は刺激を受け続けると黒ずんでしまう原因になり、この刺激が時にはシミそのものの原因になることさえあるのです。このトラネキサム酸は色素沈着を抑える方法として広く使われています。

美白外用剤のハイドロキノン

肝斑の色は薄茶色ですが、地肌が白い人にとっては薄くても目立ってしまう所が厄介です。服用タイプにはトラネキサム酸がありましたが、塗るタイプのハイドロキノンという外用剤も使われます。

▽ハイドロキノンについて詳しく
皮膚科のシミ取りクリームって効果あるの?失敗口コミを写真付で公開!

薬に副作用はあるの?

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トラネキサム酸の副作用

トラネキサム酸の副作用はあまり心配することはありませんが、完全に副作用がない訳ではありません。トラネキサム酸は止血剤ですので、長い間使用していると血液が凝固しやすくなってしまいます。そのため、血液が固まりやすくなる他の薬と合わせて使用することは避けた方がベター。

長期間の使用は医師と相談して指示に従ってください。2か月以上連続の服用は、血が固まりやすくなることで発症する心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。

ハイドロキノンの副作用

ハイドロキノンは直接皮膚に塗りますから、異常が現れないか心配になる点ですね。肝斑の色素が強いと、このハイドロキノンの濃度も高いものを使用しなくてはなりません。濃度が高い分だけ炎症が起こるリスクを伴ったりします。

皮膚アレルギーを持つ方は副作用が出てしまう心配もあるので、濃度の高いハイドロキノンを使う際は医師とよく話し合って決めた方が良いでしょう。

肝斑の治療期間と費用

肝斑治療は保険適用になる?

飲み薬のトラネキサム酸は1か月処方されると大体6000円程度かかります。肝斑は皮膚に障害が残るような危険がある病気ではないため、内服薬や塗り薬も全てが保険適応になる訳ではありません。クリニックによって保険適応の場合と自費になる場合があるので、病院に直接問い合わせると安心です。

その他にも、肝斑によく処方される薬はビタミンCなどがありますが、病院で処方される金額を浮かせるなら薬局でも手に入るのでそちらで購入するのも良いかもしれません。

外用薬のハイドロキノンは、5%配合されているものでは2000円~5000円程と少し高めです。ハイドロキノンは塗って直接効果をもたらすものなので、美白作用を重要視なら外せない薬の一つです。

肝斑の治療には中々根気がいるもの

肝斑が皮膚にどの程度広がっているのか、といったことももちろん関係してくるので、人によりけりですが、それでも期間は平均で大体数か月~半年程かかってしまう人が多いです。

ですが、肝斑の治療を行うにあたって、諦めない気持ちときちんと薬を使用することが何よりも大切になってきます。不安なことがあれば医師に相談し、信頼できる関係を作っておくことも重要です。

肝斑に適した治療で輝くお肌を!

大事な顔に肝斑ができてしまったら気分も下がってしまいますよね。濃い肝斑は化粧品で隠すのには限度がありますから、病院で適切な治療を受けることが肝斑をなくすための近道になります。自分に合ったクリニックを見つけて綺麗なお肌を目指したいですね!