2017年4月14日更新
ジメチコン配合化粧品の効果は?シリコンの危険性が心配!
コーティング力に優れていることから多くのヘアケア製品や化粧品に使用されているジメチコン。シリコンの代表的な成分ですが、近年ノンシリコンがブームになっているためその危険性が心配ですよね。ジメチコンの効果、害や毒性、肌への影響などについて詳しくご紹介します。
ジメチコンとは?
シリコンオイルを代表するジメチコン。コーティング力に優れていることから多くのヘアケア製品や化粧品としても使用されていて、非常に身近な存在です。このジメチコンは使用することによって滑らかさが向上して、一度使用すれば形が崩れにくいなどの効果を持っています。
高い保湿効果
ジメチコンは、非常に保湿効果が高いことで知られている成分です。たとえば、髪の毛や頭皮の保湿を助けてくれる効果を持っています。
髪の毛は水分が抜けた状態だと、ぱさぱさとした状態になります。それを防ぎ、髪の毛に水分を与えてくれるための成分として利用されます。
光や熱に強く影響されにくい
熱を加えることによって効果が逃げてしまったり、光にあてると成分が悪くなってしまうといったことがありません。ジメチコンはそういった光や熱などの影響を受けることが非常に少ないのです。そのため、安定性にすぐれていますから、利用しやすいという利点があります。
ヘアケア製品として利用されているのは、ドライヤーなどの熱から髪の毛を守りやすいということも理由の一つです。
べたつかない
シリコンの中でもジメチコンは特にべたつきにくい成分です。ジメチコンを配合したシャンプーを使用すると、髪の毛の内部にはしっかりと水分を残し、指通しはすぐに乾燥しべたつきがありません。
髪の毛のコンディションを整えたいという方にとってはジメチコンの効果が非常に実感できることでしょう。
ジメチコンの効果
シャンプーとしての効果
ジメチコンの性質としてご紹介したとおり、皮膜性が高いことからシャンプーとして幅広く使用されています。
髪の毛のパサつきが気になる、カラーやパーマによって失われたキューティクルの代替として潤いを与えたいという方にとっては非常に優れた成分です。
また、水分を配合することによって指通りも滑らかになります。髪の毛の艶を取り戻し、みずみずしく若々しい印象とすることができるといった効果を持っています。
化粧品としての効果
お肌の表皮を潤いで守ってくれる効果を持っています。そのため、化粧下地やファンデーションなどとして使用することで効果を実感することができます。潤いで保護されることで、滑らかさに長け、のびも非常に良くなるので化粧乗りが抜群です。
シリコンであるため、撥水性も高いのでウォータープルーフとしても効果を実感することができます。例えば、化粧崩れがしずらくなるため、化粧直しの回数が減ることなども効果の一つですね。
シリコンですから、人工的ではありますがお肌にツヤが出ます。そうした理由から化粧品としては優れた効果を持っているといえるでしょう。
また、コーティングが気になる場合であっても、化粧品は24時間使用し続けるわけではありませんから、夜になれば落とすだけです。日中はお肌をつややかに見せ、滑らかさを保ってくれますから、化粧品としての効果は非常に高いものです。
ジメチコンの害や毒性、肌への影響
ジメチコンの害や毒性
ジメチコンには害や毒性といったものはこれといって報告されていません。シリコンとして人体に与える影響はないと言えるでしょう。しかし、お肌をコーティングするといった観点から、例えば乾燥肌の方やアレルギー肌の方などといった、基本的にお肌が敏感である方にとっては注意が必要です。
あくまで自分に合っているかどうかを見極める必要があると言えるでしょう。
ジメチコンの肌への影響
害や毒性はありませんが、肌への影響としてジメチコンが皮膜を作ることによって、お肌の代謝を妨げてしまうことがあります。
本来、皮膚というのは代謝によって老廃物が排出され、代謝によってお肌が改善されていくといった効果をもっていますが、ジメチコンの使用によって代謝が妨げられてしまうと、必要なサイクルで代謝が行われなくなります。シリコンシャンプーの場合は、これが頭皮に影響を与え、頭皮の代謝が遅れることがあります。
このため、体質的にシリコンが合わないという方は、あまり活用しないほうが良いと言えるでしょう。
まとめ
ジメチコンはシリコンの一つです。ノンシリコンが一大ブームを巻き起こす中で、シリコン=悪とされがちですが、シリコンの全てが悪で、ノンシリコンの全てが善であるとは言えません。シリコンの役割として、高い保湿効果や熱に強いことなど、その効果は優れている場合がほとんどです。
例えば、シリコンの危険性が気になるという方は、顔などに使用する前に異常が出ないか、パッチテストを行うことで、肌荒れを起こす以前に異常を防ぐことができます。
ジメチコンにはそうしたお肌への心配がある一方で、優れた効果を持っているのもまた事実です。ジメチコンが与える効果が、与える人によって異なった影響となる場合もありますから、自身にあっているかどうかしっかりと見極める必要がありますね。
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