2017年4月14日更新
吸収率の良いコラーゲンペプチドの効果や副作用とは?
コラーゲンペプチドとは、魚やトリを原料としており、吸収の良いものであるため、現在多くの補助食品にも使用されています。今回はそんな魅力溢れるコラーゲンペプチドの効能や効果、副作用の心配はあるのか、また、理想の摂取量についてもご紹介していきます。
コラーゲンとコラーゲンペプチドの違いは?
コラーゲンは多くの方が「健康や美容に良いもの」と認識していますが、まずはコラーゲンとコラーゲンペプチドの違いを明確にしていきましょう。初めにコラーゲンとは、食品である魚やトリを煮た後の工程で冷え固まった煮こごりのことを言います。魚の他にも肉や骨、皮などにも含まれていますが、コラーゲンと呼ばれるものは摂取してもあまり吸収は良くありません。
そして肝心のコラーゲンペプチドの方ですが、工程としてはできたコラーゲンに再度熱を加えて抽出、精製したものがゼラチンになり、最後にゼラチンをさらに細かく酵素分解することでやっと完成するものになります。
ここまで手のかかるコラーゲンペプチドは、摂取した際、体内に吸収されやすくなっているのです。
コラーゲンペプチドは長持ちしない
吸収が良いということは、それだけ見た目の変化を実感しやすいということになりますが、体内でコラーゲンペプチドが活躍する期間は非常に短く、できることなら毎日継続する必要があります。ドリンクやサプリメントなどで手軽に摂取することができるので続けやすい方法を選ぶと良いでしょう。
コラーゲンは真皮に必要不可欠
「摂取したコラーゲンは体のどこにいくの?」と疑問を持つ方もいますよね。コラーゲンを摂取した場合、約40%は皮膚や肌に使われ、約20%は骨や軟骨に使われます。
コラーゲンを使用すると関節の動きがスムーズになるといった感想を見聞きしたことがあるのはこのためです。そして残りのコラーゲンは内臓や血管などに使われます。
また、皮膚は三層の構造をしており、ちょうど真ん中に当たる真皮にはなんと70%ものコラーゲンが占めています。こういった理由から、肌に弾力や若々しさを与えるコラーゲンはより吸収率の良いコラーゲンペプチドから摂取するのが好ましいと言えるでしょう。
コラーゲンペプチドの効果は?
何かしらの形でコラーゲンペプチドを使用した方は、どういった効果を実感したか目に見える形で感じられたでしょうか?コラーゲンペプチドを体内に取り込むことで期待できる効果を予め知っておけば、肌の変化に気付きやすいでしょう。
弾力のある若々しい肌へ
先ほど真皮にはたくさんのコラーゲンが存在するとご説明しましたが、コラーゲンペプチドを摂取することにより、若々しい肌作りの基本となる土台のような働きをするため、弾力のあるつやつやお肌になることができます。
コラーゲンペプチドはアンチエイジング効果にも優れているため、肌の疲れを感じている方は続けることにより、効果を実感できる可能性があります。
肌トラブルを改善
肌トラブルは実にさまざまなものがありますが、代表的なものを挙げるとシミなどですよね。コラーゲンペプチドは紫外線から体を守る働きもするため、紫外線を原因とするシミを予防する効果があります。
また、顔にハッキリと出るシミとは違い、まだ姿が確認できないシミを「隠れシミ」と呼びます。この隠れシミがある場合も、奥に潜んだシミの改善に効果を発揮します。
効能には何があるの?
外見の効果だけではないコラーゲンペプチドには体内でどういった働きを見せてくれるのでしょうか?栄養補助食品に頻繁に使われる理由はこういった理由にありました。
自然治癒力を高める
コラーゲンは、年を取ると共に衰えていく自然治癒力を高める効能があり、繊維の細胞を増やしたり、炎症を抑える働きをします。若い頃と比較すると、傷ができた際、中々直らずにいつまでも跡が残る経験をしたことがある方も多いかと思いますが、体が本来持つ能力を高めてくれる点は嬉しい効能ですよね。
さらに、傷を修復する作用があったり、脆くなった骨を強くする効能もあるため、現在コラーゲンがいかに重宝されているかが伺えます。
爪や髪、白髪や薄毛予防
人の髪や爪は、コラーゲンが不足すると毛が抜けやすくなったり、爪にすぐ亀裂が入ってしまうことがあります。女性はオシャレに気を配る方はネイルを楽しみたいのに、伸ばすとすぐに爪の端に亀裂が入る苦い経験をした方も多いでしょう。
私たち人の髪や爪はタンパク質でできているため、このタンパク質の一種であるコラーゲンを摂取することによって、髪や爪に栄養を届き渡らせることができるのです。その結果、白髪や薄毛予防、爪の強化に繋げることができます。
副作用の心配と摂取量の目安
コラーゲンペプチドは現在では良く目にするものとなりましたが、果たして副作用が本当にないのか心配になるところですよね。理想的な摂取量も曖昧な部分があるかと思いますので、自分の体と相談して、合うか合わないかを見極めることはまず始めに行うべきことでしょう。
副作用はどんな人に出る?
コラーゲンはタンパク質の一種であるため、タンパク質アレルギーの方は摂取を避けるようにしましょう。コラーゲン自体、あまりタンパク質と認識されていないことが多く、知らずにコラーゲンを摂取して蕁麻疹が出た方もいます。肌が敏感で、アトピー性皮膚炎を持っている方も症状が出やすくなるので使用は控えた方が良いでしょう。
摂取量に上限はない
コラーゲンは実際どのくらいの量を摂取して良いか曖昧な部分がありますが、実は摂取量が定められていないのが現状です。そもそも体内にあるコラーゲンの数は年を取るにつれて減少を辿っていくため、毎日でも摂取するのが理想的と言えます。
そして、日本人の食生活で摂れるコラーゲンの量は平均すると1.9gなのですが、骨や丈夫な体を手に入れたい方は一日5gを目安に、美容を意識する方は10g程度を目安に摂取することが理想ですので、日本人の食生活だけでは圧倒的にコラーゲンの摂取量に足りない数値が明らかとなっています。
日々の食事だけでは充分なコラーゲンを満たすことが難しいため、サプリメントを上手に活用すると効率良く摂取することができるでしょう。
コラーゲンペプチドは健康で綺麗な体を作る成分
コラーゲンペプチドを摂取することにより、体が丈夫になるだけではなく、綺麗な肌作りには欠かせない成分だということが分かりました。コラーゲンペプチドの効果は短時間で消えてしまうため、毎日積極的に摂る必要がありますので、自分に合った摂取の仕方を検討してみてくださいね。
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