2017年4月3日更新

ステアリン酸配合の化粧品で潤い美肌!効果や気になる毒性は?

化粧品やシャンプー、洗顔料など、さまざまなものに配合されている成分「ステアリン酸」。界面活性剤の一種で、原料は大豆油などに含まれる脂肪酸です。界面活性剤=洗剤のイメージが強くて、毒性が気になりますよね。ステアリン酸の効果や用途、毒性まで実態を追及していきます。

  1. 目次
  2. ステアリン酸とは
  3. ステアリン酸の毒性が心配‥
  4. ステアリン酸の効果
  5. どういった用途で使うの?
  6. ステアリン酸は効率良く肌に保湿を与える

ステアリン酸とは

ステアリン酸の原料

ステアリン酸とは、界面活性剤の種類の一つで、原料は大豆油や植物性の油脂に存在している脂肪酸から作られています。界面活性剤と聞くとあまり馴染みはありませんが、私たちの身近にあるシャンプーなどを初め、さまざまな化粧品の中に配合されている成分です。

優れた浸透力と潤い効果

界面活性剤であるステアリン酸は、混ざりにくい油と水を混ぜることで乳化作用があったり、浸透力が優れているため、美容液が配合されている化粧品を肌により浸透しやすくする作用を持っています。

また、硬くなった皮膚を柔軟にする作用があり、肌に潤いを与えることから、年齢を重ねて水分量が不足した肌にも若々しい弾力を与える効果があります。

自然派化粧品にも使われている

天然の植物性由来であるステアリン酸は、自然派を謳う化粧品にも用いられています。肌に与える潤い効果が高いため、肌が敏感で刺激を受けやすい人や、弱い方も不安を感じずに使える成分になります。

ステアリン酸毒性が心配‥

ステアリン酸が肌に潤いを与えることは分かりましたが、実際には毒性の心配はないのでしょうか?界面活性剤という種類でもあるため、しっかりと確認することが大切です。

毒性の心配はあまりない

完全に全ての方に毒性が現れないということではありませんが、ステアリン酸の毒性の心配はあまりしなくて良いと言えるでしょう。界面活性剤は洗濯洗剤に使用されていたり、酷い話では中毒死などといった情報も出回っていますが、ステアリン酸は植物性を原料としているため、不安を敏感に感じる必要はないと言えます。

界面活性剤の種類は2つある

いかにも体に害を及ぼしそうな界面活性剤には実は種類が2つあるのをご存じでしょうか?1つは石油から作られるイオン界面活性剤と、ステアリン酸のように植物から採取される場面が多い非イオン界面活性剤があります。

強い洗浄力が必要である洗濯洗剤などは、イオンの分解力を使用したイオン界面活性剤が使用されますが、洗浄力が強いため、肌に与える刺激性も高いです。

一方、非イオン界面活性剤は植物が原料となっており、イオンがない理由で毒性も少なく、刺激を少なく使用していくことができます。

ステアリン酸の効果

低刺激なステアリン酸が安心して使える点は嬉しいですが、どんな効果を与えてくれるものなのでしょうか?謎めくステアリン酸は綺麗になる手助けをしてくれる成分だったのです。

抗酸化作用

人は常に空気と呼ばれるものを吸い続けていますが、実は吸い込んだ空気の20%が酸素で構築されています。もちろん人は空気を吸わなければ生きていくことができないため、吸った空気はエネルギーとなり、体が健康に生きる糧となりますが、実は一部の酸素はエネルギーに変えられず、体内で活性酸素と変化を遂げます。

活性酸素は体内で悪さを働き、老化を早めたり病気を促進したりと体にとっては迷惑な働きをしますが、ステアリン酸は結合が硬く、酸素が入る隙を与えずに活性酸素から体を守る働きがあるのです。

優れた保湿効果

脂肪酸であるステアリン酸は、保湿力に優れている利点を持っており、上記した通り乳化作用があるため、体の中の水と油を乳化、そして水分を肌に補充したその上からフタのような働きをすることで、満たされた水分を逃すことなく閉じ込める働きをしてくれます。

どういった用途で使うの?

シャンプーや洗顔料、化粧品、ひげ剃り用クリームの中にも入っているステアリン酸には他にどういった用途があるのか気になる方もいますよね。ステアリン酸は市販で販売しているものの中に含まれますが、用途にどんなものがあるのか知らない方も多いと思うので、詳しい用途を見ていきましょう。

自然派シャンプー石鹸として

ステアリン酸が石鹸に含まれる場合、脆く溶けやすい点が特徴であるオイル系成分に負けず、固く崩れにくい石鹸ができます。また、形が崩れないことによって、使用感の良い泡立ちが持続する石鹸として使うことが可能です。

クレンジング剤として

ステアリン酸は汚れを落とす力に長けているので、市販で販売している多くのクレンジング剤の中に含まれます。しかし、低刺激と言えども洗浄力はそれなりにあるため、長時間かけてゴシゴシとメイクを落とすことは肌の乾燥やトラブルに繋がります。

そんな肌の状態を見て、「肌トラブルを与える悪いもの」といった見方がされていることが多いので、クレンジング剤として使用する際はなるべく1分以内とし、優しくオフすることを心がけるようにしましょう。

ステアリン酸は効率良く肌に保湿を与える

せっかく美容に良い有効成分が詰まっていても、肌に浸透しないことには意味がありませんので、浸透力に優れたステアリン酸は活用したい成分です。お使いのスキンケアに満足が得られない場合、化粧品を変えることも実感に繋がる方法となりますから、是非ケア方法の1つとして取り入れてみてくださいね。

▽こちらもおすすめ
いま話題の化粧品成分をチェック!