2017年3月6日更新
メチルパラベンが化粧品に含まれる?毒性がないか徹底追及!
メチルパラベンとは化粧水などに含まれている成分で、化粧品添加物のことを指します。防腐剤として知られていますが、安全性は保障されているのか気になるところですよね。危険性や毒性はないのか、メチルパラベンもたらす効果は何があるのかご紹介します。
メチルパラベンとは
防腐剤として広く使用されているメチルパラベンは、パラベンの種類の中でも肌にかかる負担が少なく、現在出回っている化粧品の中に最も多く含まれています。
パラベンと比較すると抗菌力の効果は劣りますが、刺激性の少ない点に着目されたことで皮膚に直接触れる化粧品に使用されることが多くなってきています。
危険性や毒性はあるの?
メチルパラベンにの危険性は「紫外線」に弱いことです。刺激性が少なく、肌にかかる負担も少ないという見方をされていますが、実際には紫外線が肌に当たると老化を進める原因となってしまうこともあります。
紫外線に反応するということは、シミが出来たり、老化が進むと起きるしわが出来たりということもあるため、紫外線のダメージを受けやすい方は肌への危険がある可能性もあります。
また、毒性については1980年に厚生労働省の指定で皮膚毒性や発がん性、そしてアレルギーの報告を受けた102種類の成分の表記が義務付けられ、パラベンも同じように発がん性やアレルギー性があるとされています。
実際に皮膚に現れる症状としては、パッチテストを行った結果、約1%の方たちが接触性皮膚炎を引き起こす、という実験結果が出ています。しかし、長期に渡って使用し続けていく必要のある防腐剤の中では安全性が高いと言われていますから、メチルパラベンは利用者にとってはなくてはならない存在であると言えます。
抗菌力効果は他で補える
防止剤として使われているメチルパラベンですが、抗菌力の効果はあまり強いとは言えないのが難点です。ただ、抗菌力に優れていなくても、刺激が少ないことが最大の利点と言え、抗菌力のある成分と併用すれば補うことも可能ですから、メチルパラベンは多くの商品の中に含まれているのです。
肌に塗布しても大丈夫?安全性は?
メチルパラベンは名前だけ見聞きすると悪いイメージを持ちやすいですし、「防腐剤」という言葉を聞いただけでも使用を躊躇してしまう方もいるかもしれません。敏感でデリケートな肌に塗布しても害はないのか安全性が気になりますよね。
配合量が決められている
メチルパラベンを化粧品に使用する際は、上限を1%で化粧品に使われることが認められています。そのため、上限をしっかりと厳守しておけば肌に与える害はないと考えて良いでしょう。上限を守ることが深刻なトラブル避ける最良の方法です。
メチルパラベンが含まれる化粧水の危険性は?
メチルパラベンが含まれている化粧水を良く目にする方もいるでしょう。度々表記で見るメチルパラベンが含まれる化粧水は、シミやしわが増え、またそれを助長させていまう難点が挙げられます。
また、上記しましたが、メチルパラベンは紫外線に弱い特性があります。肌が敏感で、尚且つ紫外線を受けると異常が出てしまう方は使用を避けた方がベターでしょう。
紫外線に対してアレルギーを持っている方は肌トラブルが起きる原因となってしまう場合もあるため、そういった方は気をつけたい添加物です。
メチルパラベンは化粧品に必要?
「防腐剤」の効果があり、分類が「添加物」と聞くと危険なイメージを持ち、避けてしまうこともあるかもしれませんが、防腐剤は時に必要不可欠である場合もあります。
パラベンフリーや防腐剤不使用と謳っている商品を多く見かけるようになりましたが、メチルパラベンが含まれている物を選択するメリットは何があるのでしょうか?
防腐剤が入っていないと‥
メチルパラベンのような防腐剤効果を果たす成分が含まれていなければ、せっかく商品を手に入れても短期間で使い切らなければいけません。しかし、化粧品などはいっぺんには使えず、一定の期間使用し続けなければ使い切ることは難しいでしょう。
利用者が気持ちよく使い続けられる点を開発者は重要視していますから、低刺激なメチルパラベンは商品を作る上で非常に重要な成分なのです。
無添加化粧品に実は防腐剤と似た成分が含まれる
メチルパラベンだから気をつける、ということではなく、無添加化粧品や自然派化粧品にも同じく防腐剤に類似したような成分は必ずと言って良いほど含まれています。
防腐剤を含んでいなければその物はすぐに使用できなくなってしまいますし、菌の繁殖が著しく活発になってしまう恐れがあります。無添加を謳っていても実際には防腐剤と類似する作用をする成分が入っていますから、「天然」というフレーズや「無添加」という言葉が使われていても安心とは限らないのです。
天然(植物)成分=安全は大間違い!
体に良くないとされる添加物は多くの方から冷たい目線を送られています。事実現在でもそうですし、成分の詳細を知らなければ遠ざかっていくのは必然でしょう。ですが、天然成分の表記が増えている今、本当に害があるのかどうかの見極めが必要となってきています。
防腐剤は役に立つ
植物性や無添加成分を表示し、それを売りにしていてもパラベンと似た防腐剤を使うことによって体に悪影響がないとは言い切れません。
中にはメチルパラベンよりも相性が合わず、肌トラブルに見舞われる可能性もあるのです。その点、しっかりと防腐剤としての役目を果たす成分が含まれていればかかることはない肌への負担も軽減していくことができるのです。
化粧品の低刺激性は現代では当たり前
日本で販売されている化粧品は数多くあり、低刺激のものが目立っていますが、美容にこだわりを持つ女性が多い現代の中ではもはやそれらは「当たり前」となっています。
低刺激性でも肌質によっては相性が良いもの、良くないものありますから、どんなに良い成分だとしても肌に異常を感じてしまう方には合わないのです。
メチルパラベンは怖がる必要はない
防腐剤と聞いて「怖い」と感じたり「肌に悪そう」というイメージを抱えていた方も印象が変わったのではないでしょうか?日々使用する化粧品の中になくてはならない成分ですから、防腐剤を怖がることなく使っていきたいですね。
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