2017年3月6日更新

アルブチン配合の化粧品がもたらす美白効果や副作用とは?

美白効果があるとされているアルブチンという化粧品に含まれる成分をご存じでしょうか?アルブチンとは、ハイドロキノンと並ぶシミに効くものとされています。化粧水にも含まれるアルブチンには副作用がないのか、アレルギーでも使えるか、そしてニキビ跡などにも効果があるのかどうか追及していきます。

  1. 目次
  2. アルブチンとは?
  3. アルブチンには種類がある
  4. 色素沈着してしまったニキビ跡に効果はあるの?
  5. アレルギーや副作用は?
  6. アルブチンとハイドロキノンの違い
  7. アルブチンは悩める女子の味方!

アルブチンとは?

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アルブチンはハイドロキノンとブドウ糖が結合した成分で、美容皮膚科でも使われています。美白効果に非常に長けていることから、厚生労働省に認可までされている医薬部外品の薬用成分なのです。

なぜシミに効果があるの?

アルブチンにはシミの原因となるメラニンが黒くなってしまうチロシナーゼを抑える働きがあるために、シミ対策に効果があるとされています。

ただし、皮膚にできてしまったシミに塗布してもあまり効果を実感することは難しいとされていますから、紫外線予防としてのシミができるのを防ぐ、という目的で使用するのが好ましいでしょう。シミを濃くしない働きは持っていますので、これ以上濃くしたくない!という方はシミの上に塗って使っても良いでしょう。

ビタミンCとアルブチン配合の化粧水や美容液

美肌の味方であるビタミンCは肌に良いことで広く知られていますよね。アルブチンを使う際、このビタミンCと一緒に使うと効果がより実感しやすくなります。

ご存じの通り、ビタミンCもメラニンの生成を抑制する役割があるため、濃いシミが気になる場合に併用して使うと、できてしまったシミを濃くしない働きを見せてくれるのです。その理由のために、市販で販売している化粧水や美容液にビタミンCとアルブチンを配合している商品が多いのです。

また、食用としては身近に摂取できるサプリメントに含まれていることもありますので、今まで飲んでいたサプリメントの表記を見て知らず知らずに常飲していた、ということもあるようです。

アルブチンには種類がある

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アルブチンと一概言っても種類は一つだけではなく、天然のものや合成かどうかにも分類され、成分内容が違うαアルブチンとβアルブチンに種類分けされます。

αアルブチンとβアルブチンの違い

美肌の手助けをするアルブチンには種類が二種類あり、αアルブチンとβアルブチンが存在します。αアルブチンはサンタベリーやコケモモ、梨に含まれるのに対し、βアルブチンはウワウルシに含まれています。

βアルブチンは昔から肌に良いと言われてきましたが、最近の研究でαアルブチンの方がβアルブチンと比較してなんと10倍以上の美白効果があることが分かりました。成分表記が非常に酷似していますが、種類を間違うだけで得られる効果は全く異なりますので、購入の前にはしっかりと確認してからにしましょう。

安心して使うためには天然のアルブチンを

アルブチンの種類には他にもあり、天然と合成のものが出回っています。合成ものは肌にもたらす美白効果が強力で、より肌を白く働きがあるとされていますが、人によってはトラブルも起こしやすいです。そのため、安心して使うことを選ぶのであれば、天然のアルブチンを選択するようにしましょう。

アルブチンが配合されているものは身近なドラッグストアにも置いてあります。裏面の表記を見た時に、アルブチンが含まれているからと良く見ないで購入してしまっては効果が得られない場合がありますので注意が必要です。

色素沈着してしまったニキビ跡に効果はあるの?

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美白効果があるアルブチンは女性にとってはとても嬉しい成分ですが、年齢関係なくできるニキビ跡に効くかどうかも気になるところですよね。思春期だけできるものかと思いきや、大人になっても繰り返す大人ニキビは、ケアを入念にしていても改善しない体験をしている方も多いはず。アルブチンが消えないニキビ跡に効果を発揮するのかも併せて見ていきましょう。

チロシナーゼに注目

チロシナーゼは、皮膚の炎症を感知するとチロシンというアミノ酸と刺激することでメラニン色素に繋がりますが、チロシンとアルブチンの成分が似ていることで、チロシンよりもいち早くチロシナーゼと繋がってメラニンの生成を抑えるのです。

ニキビ跡にも最適

できてしまったニキビにも効くアルブチンですが、一度残ってしまうと消すことは中々難しいニキビ跡にも効果を発揮します。そもそもニキビ跡は、皮膚の細胞が傷つけられることによってそのダメージを受けた箇所を守ろうとするメラニンが過度に発生した結果が原因となっていますので、そのメラニンを過剰に生成させないことがカギになるのです。

その点、アルブチンは傷が付いた細胞の周りで活性酸素を分泌させて、メラニンが作られる時に原因となるチロシナーゼを抑える働きがあるためにニキビ跡にも効果を発揮するのです。

アレルギーや副作用は?

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アルブチンが綺麗で健康な肌を作るという点は分かりましたが、使う方が気になるところはやはり副作用ですよね。敏感肌の方は自身でも自覚していないことがあるため、安易に手を出しては肌が悪化し、病院に通うことになってしまった‥ということになりかねません。
アルブチンにどういった副作用があるのか知ることも使用する際の安心材料となりますので、良く検討することも大切です。

肌に合うとは限らない

美白効果で知られるハイドロキノンと比較すれば、アレルギーや副作用の少ない成分とされていますが、全ての方に合うとは限りません。アルブチンを初めて使う方や、肌が敏感で、じんましんや湿疹などの症状が出る方は一度パッチテストを行った方が良いでしょう。やり方は腕の内側である皮膚が薄い部分に塗布し、様子を見ながら異常が出ないかをチェックしてください。

アルブチンは白斑が出るって本当?

美白を志す方にとって、白斑が出てしまうことはもちろん避けたいことです。美白効果があるアルブチン配合の化粧水を使用して問題ないか、という点ですが、結論を言うと問題ないレベルです。

肌に塗布することで脅威の美白効果のある「漂白剤」と呼ばれるハイドロキノンと比較してみると、αアルブチンは1/10で、βアルブチンは1/100、このことを視野に入れてみればハイドロキノンよりも刺激性が少ないため、適量が決められている市販の化粧品では白斑が起きる可能性は低いと捉えて良いでしょう。

ハイドロキノンで副作用が出た場合は注意

アルブチンはハイドロキノンとは違った成分も持っていますが、その構造は近いものを含んでいます。そのため、ハイドロキノンを使用して肌にトラブルが起きた場合は、アルブチンでも副作用が出る可能性もあります。

アルブチンとハイドロキノンの違い

美白効果が謳われたアルブチンとハイドロキノンの違いは、予防目的か色素沈着を薄くするかの点にあります。ハイドロキノンはシミやそばかす、そして色素沈着が起きた過去のものでも効果を表し、アルブチンはシミやそばかすができないように予防する効果を発揮します。

効果期間の違い

アルブチンは安全性が高く、成分内の分子が安定化しているため、肌全体に塗布しても有害なものではありません。しかも、使用する人を選ばず、妊婦さんが使用してもOKな点がアルブチンの利点です。ですが、安定性に優れているがために使用期間は長期を見ていく必要があります。
反対にハイドロキノンは、美白効果の噂で知られているだけあって即効性に優れています。肌全体に塗りこむのではなく、シミやそばかすが出現している気になる部分のみに塗布していけば集中的に効いてくれるため、ハイドロキノンは利便さがあります。

どちらもある気をつけたい点

シミを予防するアルブチンと既にできてしまったシミに直接働きかけるハイドロキノンはどちらも魅力充分ですが、気をつけたい点や注意したいポイントがあります。まずアルブチンは分子の安定性があり、妊婦さんにも安心して使える点が利点ですが、安定性を計った故に即効性がないことが難点でもあります。そのため、使用は長期的になり長い目で見ていかなければならないことに満足のいく答えを出せない方もいるでしょう。

反対にハイドロキノンは、効果が高いために即効性がありますが、使用した後は紫外線対策としてSPF20以上の日焼け止めを塗って二重の策を講じる必要性があります。

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アルブチンは悩める女子の味方!

成分名を聞くと分からない点があるかもしれませんが、実は化粧品や美容液にごく普通に含まれている成分がアルブチンです。

美白効果や美肌効果まで期待できるアルブチンは肌トラブルであるシミやそばかすに悩んでいる女性の味方となってくれる存在です。上手に使って綺麗なお肌を目指すようにしたいですね♡