2017年2月10日更新
加熱調理OK!グリーンナッツオイル(インカインチオイル)の効果・効能
最近話題のグリーンナッツオイル(インカインチオイル)をご存知ですか?えごま油や亜麻仁油と同じオメガ3系でありながら、短時間であれば加熱調理も可能な油なんです♪グリーンナッツオイルの気になる成分や効果、そして気になる亜麻仁油との徹底比較まで一気にご紹介します。
グリーンナッツオイルの成分と特徴
グリーンナッツオイルは、ペルーなどの南米アマゾン熱帯雨林地帯に生息している、グリーンナッツやインカインチと呼ばれる種から圧搾して作られます。グリーンナッツオイルが注目される理由は、その成分にあります。
αリノレン酸が多く含まれています
様々なオイルにたびたび成分として含まれているαリノレン酸。オメガ3系脂肪酸に分類され、カラダの中では作れないのにカラダには必要な脂肪酸として、食べて摂取しなくてはなりません。
αリノレン酸を多く含む食品は胚芽や大豆で、オメガ3系脂肪酸はいわしやサバなどの青魚からも摂取できます。現代日本人はファストフードが増え魚を食べなくなり、オメガ3系脂肪酸の摂取量が減ってきていると言われています。グリーンナッツオイルで簡単に補給できるのは嬉しいですね。
ビタミンEも豊富に含んでいます
グリーンナッツオイルはビタミンEが多く入っています。ビタミンEは抗酸化作用の働きをしますので、活性酸素の酸化を防いでくれます。お肌の老化は酸化が原因と言われていますので、アンチエイジングも期待できるオイルなのです。
グリーンナッツオイルの効果
カラダを健康にサポートしてくれるというグリーンナッツオイルですが、どのような効果があるのでしょうか?
αリノレン酸がコレステロール値を低下させてくれる
αリノレン酸は、血液中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすという働きをします。これで血液はサラサラになるわけです。そしてコレステロールの値が低くなりますから、肥満が引き起こす生活習慣病の予防にもなります。
リノール酸というオメガ6系脂肪酸も含みます
グリーンナッツオイルはリノール酸という悪玉と一緒に善玉コレステロールを低下させてしまう成分も含みます。リノール酸はαリノレン酸と4対3の割合でバランスのとれた摂取をすることが非常に重要なのですが、このグリーンナッツオイルはすでに理想の割合となっています。生活習慣病やがんなどの予防には最適なバランスです。
亜麻二油と徹底比較!違いは?
グリーンナッツオイルは、同じオメガ3系の亜麻仁油と何が違うのでしょうか?調べてみました。
酸化しにくく、加熱もできる!
亜麻二油はαリノレン酸以外に様々なミネラルや成分が入っていますが、ビタミンEの含有量は少な目です。一方グリーンナッツオイルにはビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは酸化を防止するので熱にもある程度耐えられます。
過熱NGの亜麻仁油は、ドレッシングやスムージー、ヨーグルト、納豆に混ぜるなど用途が限られていました。グリーンナッツオイルは短時間の加熱に耐えられるので、調理の幅がぐっと広がりますよね。
クックパッドで検索してみると、月島もんじゃメニューの「あんこ巻き」をグリーンナッツオイル(インカインチオイル)で作っている方がいらっしゃいました。
亜麻仁油よりくせのない香り
グリーンナッツオイルは爽やかなグリーンの香りでくせが全くないので、料理の邪魔をしません。亜麻仁油のちょっと生臭いニオイが苦手・・という方には特におすすめです。
グリーンナッツオイルの効果を最大限に引き出す使い方
グリーンナッツオイルの効果的な使い方をご紹介します。
一日の摂取量はティスプーン1杯で十分
グリーンナッツオイルは一日スプーン1杯が摂取目安量です。健康や美容によいオイルですが、カロリーが意外とあります。たくさん摂取してしまうとカロリーオーバーとなってしまうので気をつけて。
また、オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸が理想のバランスで入っていますので、ファストフードなどで摂りすぎたオメガ6系脂肪酸はグリーンナッツオイルだけで緩和できると言うわけではないことも忘れずに。
そのままでも、加熱調理の油としても
αリノレン酸は加熱に弱いため、亜麻二油は加熱せずそのまま摂取するしかなかったのですが、グリーンナッツオイルはビタミンEが豊富に含まれているため、その抗酸化作用が効き、ある程度熱に耐えるため、加熱調理しても大丈夫です。
ただし揚げ物のように長時間加熱調理する油として使うのには向いていません。軽い炒め物や、目玉焼きやパンケーキを焼く時などにお使いください。
使い分けても、1本に絞ってもOK
αリノレン酸の比率だけで比べると亜麻二油の方がグリーンナッツオイルより少し高めですが、アンチエイジングにいいビタミンEが入っていて過熱調理ができるグリーンナッツオイルも魅力ですよね。
生食用には亜麻仁油、加熱調理にはグリーンナッツオイルと使い分けて両方をいいとこどりしてもいいし、面倒なので1本に絞るなら生食・加熱両方に使えるグリーンナッツオイルを選びましょう。