2017年2月13日更新

セサミオイルの効能・効果を知って上手な使い方を!

食用ゴマ油として馴染み深いセサミオイルですが、ゴマを生のまま圧搾してろ過し、純度を高めた外用オイルとして肌ケアやヘアケアにも長けています。美白、ニキビ防止効果が期待できる顔のクレンジングや、髪と頭皮を健康にするヘアケアなど、セサミオイルの使い方をご紹介します。

  1. 目次
  2. セサミオイルは食用と外用の2種類
  3. セサミオイルの成分
  4. セサミオイルでスキンケア【顔のクレンジング】
  5. セサミオイルでヘアケア【髪・頭皮】
  6. うがいやマッサージにも使われてきたセサミオイル

セサミオイルは食用と外用の2種類

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セサミオイルには食用と外用(肌に直接塗って使用)の2種類があるのをご存知ですか?製造方法や使用目的が異なるので使い分けが必要です。

食用ゴマ油の特徴

食用ゴマ油は茶色い色と香ばしいゴマの香りが特徴です。ゴマを圧搾し油分を抽出するところまでは同じですが、食用ゴマ油はそのあと高温で炒っているので色が茶色く、香りも香ばしいのです。加熱によりとろっとした質感をしています。

外用セサミオイルの特徴

一方外用は少し黄色がかっていますがほぼ無色。強い香りもなく、さらっとしています。外用は基本的にゴマを生で絞り出したうえでろ過することによって純度を高めています。

セサミオイルは純度を高めることで酸化しにくくなりますので、外用として肌ケアにはちょうど良いのです。

セサミオイルの成分

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セサミオイルの原料はゴマです。ゴマは健康食品に頻繁に登場するほどカラダに良い成分が含まれていて、外用として皮膚からの効能も期待できます。

リグナン

聞いたことのない成分かもしれませんが、リグナンとはゴマに豊富に含まれている、抗酸化物質として働く成分なのです。カラダは強い紫外線を浴びたりストレスを感じると活性酸素が増え、酸化してしまうと生活習慣病や老化を招きますが、このリグナンは活性酸素を押さえる役割を担っているのです。アンチエイジングにセサミ(ゴマ)が効くというのは、このリグナンという成分の事を指しているのですね。

ビタミンE

トコフェロールともいいますが、このビタミンEもゴマには含まれており、抗酸化作用に優れています。そして紫外線を浴びてしまった時に肌がメラニン色素を生成するために発生させる活性酸素をブロックしますから、美白効果が高いと言われているのです。

必須脂肪酸

オレイン酸やリノール酸、DHAやEPAなどカラダの中で自力生成ができない脂肪酸は、体外から摂取するしか方法はありません。必須脂肪酸が欠如するとエネルギーが作りにくいカラダになったり、血中のコレステロールを増加させたりしますが、ゴマを摂取することでこれらのトラブルを防ぐことができます。

セサミオイルでスキンケア【顔のクレンジング】

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顔のクレンジングで保湿されながら美白に

セサミオイルはクレンジング剤としても一般的で、メイク汚れや皮脂汚れをしっかり浮かせてくれます。顔全体になじませて30秒ほど置けば、油汚れは浮いてきますので、コットンなどでやさしくセサミオイルをふき取りましょう。後は普通に洗顔をすればOKです。

セサミオイルはべたつかずさらっといて、保湿に優れています。皮膚からビタミンEを摂取することで美白効果に繋がり、リグナンが浸透することでアンチエイジング対策にもなります。

抗酸化作用でニキビ防止にも

セサミオイルには抗酸化作用に優れたビタミンEが含まれていて、ニキビの原因である活性酸素を押さえることができるため、ニキビ予防にも適しています。

ただし、オイリー肌の方やニキビが悪化炎症している方はセサミオイルではなく皮膚科への診療をおすすめします。

セサミオイルでヘアケア【髪・頭皮】

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頭皮もお肌と同じ皮膚なので、汚れをやさしく落とせるセサミオイルは効果的です。傷んだ髪の毛もしっとりとつやが出てきます。

しっとりハリツヤのある髪に

パサついたり傷んだ髪の毛に保湿効果のあるセサミオイルでトリートメントしましょう。お風呂上がりにタオルドライした後、傷んだ部分に塗りこんでOK。洗い流す必要はありません。まとまり良く仕上がりますし、以前よりハリやコシが生まれてくるでしょう。

頭皮マッサージで汚れを取り除き、皮脂分泌をバランスよく

髪の毛だけではなく、セサミオイルを使って一緒に頭皮マッサージも行いましょう。毛穴に詰まった汚れが浮きあがって洗い流され、栄養分が行きわたりやすくなりますし、皮脂分泌量が正常に保ちやすい状態になります。頭皮から健康になればより美しい髪の毛も生えてくることでしょう。

セサミオイルの酸化に注意!

1つだけ気をつけてほしいのは、お肌やヘアケアに酸化したオイルは厳禁です。酸化してしまった古いオイルはお肌を赤くかゆく炎症させてしまう可能性が高まります。使用期限をきちんと守り、酸化していない純度の高いままのセサミオイルを使用してください。

うがいやマッサージにも使われてきたセサミオイル

古くから伝わるインドの自然療法「アーユルヴェーダ」では、セサミオイルがマッサージに使われてきました。また、古代インドでは「ガンドゥーシャ」と呼ばれていたセサミオイルでのうがいが口内炎や歯周病予防に効果的とされてきました。

このようにセサミオイルは食用としても外用としても長い歴史の中で使われてきた万能オイルなのです。