2017年7月3日更新

香り豊かなカモミールの効果と効能は?使い方と副作用もご紹介!

香り豊かなカモミールはカモミールティーやアロマなどで日常的に楽しむことが可能です。ちょっとしたティータイムにも試している方が多いですが、効果や効能がどういったものがあるのかご存じですか?深く知らないという方に、カモミールの使い方や副作用についてご紹介していきます。

  1. 目次
  2. カモミールを知ろう
  3. カモミールの効果や効能って?
  4. カモミールに副作用はあるの?
  5. カモミールの使い方はいっぱい!
  6. カモミールティーは毎日一杯は飲みたい健康茶

カモミールを知ろう

小さく可愛らしい花を咲かせるカモミールは甘い香りが特徴で、様々な用途で活躍している花の一つです。そんなカモミールは、古代時代であるエジプトでも薬草として愛され、使用され続けてきました。最も古くから使用されているハーブとも言えるカモミールが日本に伝わったのは江戸時代頃とされており、オランダとポルトガルから伝わったと言われています。

1962年までは医薬品だった?

現在では嗜好品としてのイメージが強いカモミールですが、日本ではその昔、「カミツレ花」として医薬品扱いされていた過去を持ちます。香り豊かなカモミールですが、リラックス効果として期待されるよりも、薬の役割としてのイメージの方が強かったのです。

日本薬局方でもカモミールはカミツレ花という記載が載せられていますから、その昔は薬という存在として人々の役に立っていたということでしょう。

カモミールには種類がある

一口にカモミールと言っても、その種類に2つあるのをご存じでしょうか?一つはジャーマンカモミールと呼ばれているもので、私たちが普段飲むカモミールティーと同じ種類のものです。二つ目はローマンカモミールというもので、アロマなど香りで楽しむ方を主体としたものとがあります。

ローマンカモミールの方でもティーは作ることができますが、苦みが強く出てしまうため、美味しく飲むことは難しいでしょう。そのため、カモミールにはハーブティーに適したカモミールティーとしての役割を持つジャーマンカモミールと、アロマなどの香りを楽しむタイプのローマンカモミールに分類されるのです。

カモミールの効果や効能って?

美味しく飲め、良い香りで特別な空間を演出できるカモミールの効果や効能には一体どんなものがあるのでしょうか?普段、親しみの強いものだからこそ、知っておくともっと楽しみながら飲めるようになりますよ。

アンチエイジングや不眠改善

私たちの体には「糖化」という現象が現れます。これは、食べ物などを口から摂取した際、エネルギーとして体内に送り込まれなかったものたちがタンパク質と結合して起こる現象です。糖化は肌にダメージを与え、肌自体を老化に導きます。老化し、衰えた肌は当然たるみが起きたり、実年齢よりも上に見られる原因となってしまいますが、カモミールはそんな糖化に効果があるとされているのです。弾力のある肌になれば若々しく見られ、アンチエイジング効果を期待できます。

しかし、糖化に効果を発揮するのはティーにして美味しくないローマンカモミールの方なのが少々難点な部分ではあります。

さらに、カモミールには独特の甘く立ち込める香りがありますので、鎮静効果やイライラ、疲労感を解消することによって不眠気味の方もリラックスしながら質の良い睡眠を取るための手助けをしてくれるのです。

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粘膜を守り、風邪やアレルギー緩和にも!

カモミールが持つ効能はまだまだあり、アズレンというカモミールに含まれる成分には抗炎症作用があります。抗炎症作用のおかげで、炎症の起こりやすい胃の粘膜を保護したり、厄介な胃潰瘍や過敏性腸症候群などにも効果があるとされています。

また、カモミールには汗を促す発汗作用もあり、体全体を温めてくれるため、初期の風邪にも改善の期待が持てます。さらに、花粉症などのアレルギー体質の方にも嬉しい緩和効果もありますので、苦しい鼻づまりなどの症状がカモミールによって楽になるでしょう。

カモミールに副作用はあるの?

美味しく楽しめるカモミールですが、気になるのは副作用がないか?という点です。香りが豊かなカモミールには、体に悪影響を与えるものがあるのでしょうか?

カフェイン0だから安心

カモミール自体には中毒の要因となるカフェインなどは含まれていません。そのため、小さいお子さんや年配の方でも安心して飲むことが可能です。カモミールティーには他にも整腸作用や吐き気の緩和、そして貧血解消や利尿作用などありますので、体調不良を感じた場合にリラックス目的として飲むと良いでしょう。

ちょっと待って!妊娠中の方は要注意!

カフェインの含まれていないカモミールですが、実はカモミールの成分の中には子宮を収縮させる働きがあるため、妊娠中の方がカモミールティーを飲むと早産や流産の危険性があるとされています。ハーブ系のティーはカモミールだけではなく、ペパーミントやラズベリーリーフなどもそういった可能性を高めてしまうものとなりますので、妊娠が発覚した場合は即刻使用を中止しましょう。

カモミールの使い方はいっぱい!

甘い香りを放ち、心身共にリラックスできるカモミールは使い方がたくさんあります。用途はカモミールティーだけではありませんので、お好みでできる用途を選択すると日常生活で楽しみが増えますよ!

お菓子作りに

カモミールの使用用途には、お菓子作りにも役立つこと間違いなしです。もともと甘い香りですから、お菓子の材料として使うことで、さらに香りのアップしたお菓子が作れるでしょう。お菓子の飾りやゼリー、ケーキやクッキーなどに使ってもハーブ独特の香り高い味わいを楽しむことができます。

トリートメントやハーブエッセンス

カモミールの使い方には、はちみつなどを加えてトリートメントも作ることができます。また、手元にあるカモミールの量が10g程度あれば染色も可能。さらに、無水アルコールやウォッカなどがあれば、ハーブエッセンスとしても楽しむことができるため、安価でたくさん手に入った時は是非お試しください。

カモミールティーは毎日一杯は飲みたい健康茶

ハーブティーが苦手な方もいるかもしれませんが、自分好みにアレンジすれば味はグっと良くなり、飲みやすくなります。使い方も多岐に渡り、日常生活でも十分に楽しむことができるので、是非お好みで合った方法を試してみてくださいね!
妊娠中の方はくれぐれもカモミールの副作用にご注意ください。