2017年5月10日更新

DPG(ジプロピレングリコール)を使う化粧品は毒性があるの?安心習慣を身に付けよう!

DPG(ジプロピレングリコール)とは、多くの化粧品の中に含まれている成分で、性質の良さや使い勝手の良さから化粧品だけでなく食品にも使われています。ケミカルな名前のため、なんとなく毒性が気になるDPG(ジプロピレングリコール)について詳しくご説明していきます。

  1. 目次
  2. DPG(ジプロピレングリコール)とは?
  3. DPG(ジプロピレングリコール)の効果
  4. DPGの毒性や刺激性の問題
  5. 活躍の場が多岐に渡るDPG
  6. 怖くない!ジプロレングリコール

DPG(ジプロピレングリコール)とは?

化粧品の裏面にある表記で良く目にするDPG(ジプロピレングリコール)とは水溶性の成分で、役目としては化粧品の使い心地を良くするために配合されています。臭いもなく、色味もない無色透明の成分です。

PGとDPGは別物

名が似ているためか同様のものと勘違いする方がいますが、先にご説明を挟むとPGとDPGは全くの別物になります。化粧品に配合する成分は、一昔前にはPG(プロピレングリコール)が使われていましたが、肌に与える刺激性が強く人によってはアレルギー反応を引き起こす原因があるものとされてきました。

また、PGには肌に塗布した際、皮膚に浸透することに対して危険という見解が出されたこともあって、現在出回っている化粧品に使われる場面は非常に少なくなりました。

DPGはPGの代用成分

刺激性の強いものを化粧品に盛り込むことはできないため、DPGはPGの代用成分として現在多くの化粧品に使われています。また、DPGはPGを作る際に副産物として入手できる成分だということもあり、別で生産の場を設ける必要性がない点も化粧品メーカーが使いやすいポイントでしょう。

DPG(ジプロピレングリコール)の効果

お手元にDPG(ジプロレングリコール)の表記がされている化粧品がある方は気になりますよね。購入しようかどうか迷っている化粧品にも含まれているかもしれませんから、しっかりどういった効果があるのか見ていきましょう!

保湿剤としての役割

ジプロレングリコールは化粧品に含むことによって保湿剤としての役割を果たします。使い心地は至ってシンプルで、他の化粧品と同様にサラサラとした使い心地でベタベタ感もありません。際立って特別な部分がないところは使用者に不快感を与えることも少ないでしょう。

また、多くの化粧品に使われているグリセリンと同じく、ベース成分としての保湿剤として配合されています。

他の成分をより引き立てる

ジプロレングリコールには保存性を向上させる役割があるため、種類が様々に含まれている製品の中と一緒に配合するとより保湿効果をアップさせる働きがあります。そのため、ジプロレングリコールのみで効果を発揮させるよりも、他の有効成分と使用する化粧品が多いです。

また、化粧品に重要な滑りを良くする働きがあったり、使用者が使いやすいように伸びを良くする役割もします。加えてアスコルビン酸などの他の成分を溶かす優秀な役割もしますから幅広い面で使える優秀な成分である存在です。

DPGの毒性や刺激性の問題

化粧品を使いやすくするジプロレングリコールですが、直接肌に塗って使用する化粧品だからこそ、毒性や刺激性の高さは心配になりますよね。化粧品は合う合わないがはっきりと分かれるものでもありますからじっくりと確認していきましょう。

肌にかかる刺激や毒性の心配は低い

ケミカルな名前で悪いイメージを持ってしまうジプロレングリコールですが、毒性や刺激性の高さは心配するほどのものではありません。安全性も確保されていることから、敏感肌やアレルギーの肌質である方でも安心して使っていくことができます。

しかし、ジプロレングリコールも人によっては合わないと感じ、皮膚の赤みや痒みの症状を訴える場合があるため、異常を感じたらすぐに使用を中止しましょう。

粘膜に入ると危険な場合がある

化粧品の中に含まれているジプロレングリコールは、目の中の粘膜を刺激する点があります。しかし、表示が義務付られている表示指定成分の分類になっており、濃度基準の1.0%を超えての配合は禁止されていますので、心配するほどのものではないでしょう。

活躍の場が多岐に渡るDPG

ジプロレングリコールの使われる場所は化粧品だけではありません。性質の良さや使い勝手の良さから日常生活の至るところにひっそりと潜んでいるのです。

食品にも使われている

ジプロレングリコールは化粧品の裏面を良く見ていないと気づかれにくい成分でもありますが、実は食品添加物としてもその姿を変えて幅広く使われています。りんごやトウモロコシから精製される形でソーセージやハムなどといった誰でも良く口にする身近な食品の中に含まれています。

その他用途とは?

ジプロレングリコールは化粧品が最も有名かと思いますが、その他のものでは不凍液やポリエステル樹脂の中間原料、さらには印刷インキなどにも好まれて使用されています。様々なところで他の成分や原料を邪魔せず、何とでも相性が良いことから、知らない場所で活躍の場を広げていっています。

怖くない!ジプロレングリコール

聞き慣れない言葉や成分が多くなる現代。様々なものに戸惑うこともあるかもしれませんが、ジプロレングリコールは怖いものではありません。反対に私たちの生活を豊かにしてくれるものですから上手に付き合っていきたいですね。

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