2017年4月14日更新
プロパンジオールの毒性を知ろう!化粧品成分の効果・効能まとめ
お手元の化粧品の裏面を見てみてください。そこにプロパンジオールという成分名が記載されていませんか?成分の効果や効能、そして100%植物性由来であれば毒性の心配はないのかなど、化粧品成分“プロパンジオール”にスポットを当ててみたいと思います。
プロパンジオールとは?
プロパンジオールとは、植物デンプンを発酵の過程まで変化させて得られる100%植物由来でできているグリコールのことを指します。どういった化粧品に使われているのかと言うと、スキンケアである化粧水や乳液、クレンジングやマスカラクリーナーにもさまざまな用途で広く使われている成分でもあります。
プロパンジオールの最大の特徴
プロパンジオールの最も優れた特徴は、高い保湿力にあります。既に250製品に成分が使用されている実績を持つことから、その保湿力は化粧品メーカーに非常に重宝されていると言えるでしょう。スキンケアは保湿が重要で、消費者の側にとっても肌を乾燥から守ってくれる働きはスキンケアグッズに最も求める目的ですよね。
用途はシャンプーにも
プロパンジオールの使い道は保湿が必要な化粧品だけではなく、シャンプーにも含まれていることが多いです。その理由は、プロパンジオールは肌の保湿を保つ役割をするだけではなく、髪や頭皮にも良い効果をもたらすとされているためです。
この成分が含まれている製品を使用すると、肌がスベスベになったり、髪にツヤがでるなどといった目に見える効果が出る点が人気のある理由ではないでしょうか。
プロパンジオールの効果や効能は?
保湿力の高い成分で、肌の潤いを保つためには欠かせない成分とも言えるプロパンジオールですが、他にはどういった効果があるのでしょうか?お手元の化粧品に表記されている場合、使用して効果が目に見えて出ていたら嬉しいですよね。
抗菌効果がある
抗菌効果に加え、防腐効果もあるプロパンジオールは、2012年に国際オーガニック承認を行っているECOCERTから認証を受けたほど植物性由来成分として信頼されています。植物性由来で、抗菌効果を持っていれば、防腐剤未使用の自然派化粧品を作ることが叶えられるため、現在化粧品メーカーから注目されている成分の一つです。
溶剤の効果
プロパンジオールを化粧品に含んだ場合、使用する方に違和感を感じさせないように手触りを改良したり、他の成分を溶かす働きをします。また、保湿剤として知られるグリセリンと一緒に使用すると相乗効果を発揮し、保湿効果がさらに高まると言われています。
毒性の心配はないのか
化粧品成分として信頼できる認証が受けられたからと言って、毒性や副作用のような症状がでないのか心配になりますよね。プロパンジオールが含まれているものは化粧品だけではなく、毎日使用するようなシャンプーにも含まれているため、安全の確保が必要となるでしょう。
刺激性が少なく、アレルギーの心配もほとんどなし
成分名だけ見ると科学的な名称で危ないのではないかといったイメージを抱きますが、実はそんな心配をする必要は一切なく、刺激性も少なく、アレルギーなどの感作性も全くないとされています。例えば同じく化粧品成分欄に表記のあるBGよりも使用用途は広く、安全性も高いことから、BGの代用として使用するメーカーがでてきているほどです。
▽BGについて詳しく
ブチレングリコール(BG)は化粧品として安全?毒性がないか徹底追及!
PG(プロピレングリコール)とプロパンジオールを間違える人が多い
PG(プロピレングリコール)とプロパンジオールはパッと見、名称が非常に酷似しているために毒性が懸念される成分だと誤解を招きやすいです。名称が長いせいもあってか、間違える方も多いのですが、PG(プロピレングリコール)は石油由来成分で、プロパンジオールは100%植物性由来という全く異なる成分です。
プロパンジオールの問題点
厳しい品質チェックが行われるオーガニックの審査を潜り抜け、化粧品メーカーからは信頼を置けるようになったプロパンジオールですが、客観的に見た時に問題点が浮上しているとの見方が立っています。
正確な原料や過程がはっきりしない
プロパンジオールが作られる過程には、発酵法の手段が取られますが、実際のところはきちんとした原料や過程がはっきりしないといった点が挙げられます。また、他の成分が含まれていないのかといった点や、精製がどういったものなのか情報が少ないことも問題の一つとされています。
生産メーカーは一社のみ
デュポンという会社がバイオ発酵法としてプロパンジオールを製造していますが、現在出回っているものがこのバイオ発酵法のみとなっており、安全性が確保されたデータが不明な点があります。
そしてデュポンの会社では、火薬やダイナマイトなどで利益を上げており、原爆や原発とも関わっている事実があるため、第三者の目線から見ると相互する存在であると思われていることはもう一つの問題点と言えるでしょう。
不確かなこともあるが、見極めは自分次第
後半に恐怖を煽るようなことがありますが、日々使用していくものの中に当たり前のように含まれているものですので、心配になる方も多いですよね。しかし、何かの成分が含まれていれば全ての方に害はないということは不可能ですので、自分の肌に本当に合っているのかの見極めが重要になってくるでしょう。