2017年4月7日更新

危険!尿素配合クリームを顔に塗った場合の副作用まとめ

薬局でよく見かける尿素入りクリーム。カサカサに乾燥したお肌に潤いを与えたり、角質を柔らかくする効果がありますが、尿素クリームを顔に使っても良いのでしょうか。尿素クリームの効果や使い方、そして顔に塗った場合の副作用について調べてみました。

  1. 目次
  2. 尿素クリームとは
  3. 尿素クリームの効果
  4. 尿素クリームの副作用
  5. 尿素入りクリームを顔に塗った場合の副作用
  6. まとめ

尿素クリームとは

天然保湿成分のひとつ

尿素というのはNMFという天然保湿成分のひとつです。これはお肌の角質層の中にもともと含まれている成分なので、お肌にとっては潤いを保つために非常に重要な成分なのです。また、たんぱく質を分解する力を持っているので、固くなってしまった角質を柔らかくするといった効果も持っています。

尿素=薬と認識して正しい使い方を

尿素は使いすぎると逆効果になる場合があります。美容アイテムというよりは薬であるという認識を持っていただいたほうが間違いありません。

薬は、用法や容量を守らずに間違えた使い方をしてしまうと副作用を引き起こします。

効果が高いからと言って過剰に使用することは、お肌にとって逆効果の症状を引き起こしますから、正しい使い方をするようにしましょう。

尿素クリームの効果

抜群の保湿効果で手荒れ改善

尿素クリームで一番期待できるのは保湿効果です。本来人間のお肌の角質層の中にある成分が、手の潤いを保ってくれています。乾燥しているお肌というのは、水仕事などといった外的な要因によって潤いが足りなくなってしまった状態です。

潤いのない手は、がさがさとしていてしわが目立ち、なんとなく年齢が高く見えがちですよね。それに、人と対した際によく目に入るのが手ですから、できれば潤いのあるきれいな状態を保持しておきたいものです。

尿素クリームは保湿効果が抜群ですから、使用することによって手荒れを改善して、潤いを取り戻してくれるといった効果を発揮します。

尿素の角質溶解が顔には逆効果

尿素が保湿に効果的とうたいましたが、顔に塗ることは逆効果となります。

尿素配合クリームを肌に塗った時、皮膚の表面が柔らかくなったような保湿効果がありますが、実際はお肌の表面で角質が溶解されているのです。これが尿素の本来の作用である、角質溶解です。

そのため、顔に塗ってしまうと、角質層の外側の角質を溶かし、新しい皮膚組織を出すことになりますから、保湿目的として効果を発揮しません。また、乾燥やかゆみなどの刺激に皮膚が負けてしまいます。

尿素クリームの副作用


優れた効果がある反面、刺激が強い尿素クリーム。間違えた使い方によってお肌にダメージを与えるような逆効果になってしまう場合があります。

副作用1:ヒビやあかぎれが悪化

ヒビやあかぎれがある人には、尿素クリームの使用をおすすめしません。

尿素は、角質を柔らかくしてくれる効果はあるのですが、使い続けることによって角質を分解し続けてしまい、お肌のバリア機能が弱まってしまうのです。そのため、ヒビやあかぎれなどの症状には逆効果になるのです。

また、刺激が強いので、そうした症状に対して使用すると、痛みを感じてしまう可能性もあります。

ヒビやあかぎれは、手を酷使してしまうと起こりうる症状です。洗剤や薬剤といった刺激物が肌に入り込んでいる可能性はないでしょうか。そうしたものに触れる機会が多い場合は、要注意です。

副作用2:肌荒れ

尿素クリームは、乾燥や固くなった角質など、気になる箇所にのみ使用するようにしましょう。お肌に問題がないのに尿素クリームを使い続けてしまうと、お肌のバリア機能が弱まってしまうため、後々に肌荒れを引き起こすことへの原因の一つとなってしまう可能性があります。

また、健康な肌をもった10代などの若いお肌にも不向きです。

尿素入りクリームを顔に塗った場合の副作用

基本的に顔への使用はNG

尿素クリームは効果が高いので、使い始めて最初のうちは効果を実感し、顔にも使いたいと思う方が多くいます。しかし、尿素クリームを顔に使用するのはやめましょう。

化粧水に尿素が含まれている場合もありますが、この場合は濃度が非常に薄いので、お肌への刺激がすくないのです。

手荒れなどに使うような尿素クリームは濃度が高く設定されているので、体の中でも特に敏感である顔に使用してしまうと、刺激が強すぎて、逆に肌荒れなどのトラブルを作ってしまいます。

ピーリング作用

尿素は角質をはがすので、一見肌が柔らかくなったように感じる働きをしてくれます。これはピーリング作用といいます。

角質のたまりやすい人にとっては、適度に尿素入りのクリームなどを使うことで余分な角質が取れ、お肌がツルツルします。

しかし、顔に角質はそうそうたまるものではありません。顔に使用してしまうと無駄なピーリング作用によって、お肌にとって良くない効果をもたらしてしまいます。

若年層の過剰なターンオーバー

若い年齢であり、乾燥性の敏感肌の持ち主は、尿素のクリームを顔に塗らないようにしましょう。尿素によって角質を溶かしてしまった場合、お肌にとって過剰にターンオーバーを速めてしまう結果となるでしょう。

お肌というのは、死んでしまった細胞が自然に垢になり、剥がれ落ちていくことで正常な角質層が形成されていきます。お肌をバリアする機能が正常に機能していてくれるのは、角質層がそもそも健全な状態であるからです。

まとめ

非常に効果の高い尿素クリームですが、長期的に使用したり、健康的な肌に使用したりするとお肌のもともとのバリア機能が弱まり、最悪は失われてしまいますから注意して使用するようにしましょう。

また、顔に使用することで余計な肌トラブルを招いてしまいます。尿素入りクリームを顔に塗っても大丈夫かどうか気になる人がおおいですが、使用しないようにしましょう。

しかし、手荒れやかかとの固まった角質などにはしっかりとした働きがあるため、そうした気になる箇所にのみ使用するというのは効果的ですね。

正しい使い方で、お肌に潤いを与え、酷使してしまう手をケアしてあげるようにしましょう。

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