2017年4月3日更新

パラベンフリー化粧品ってお肌に良いの?それとも危険!?

パラベンフリーとは防腐剤不使用という意味で、最近良く見かけるフレーズとなりましたよね。化粧品や化粧水、ファンデーションから日焼け止め、そしておしりふきまでこの謳い文句が使われるようになりましたが、果たしてパラベンフリーはお肌に良いものなのでしょうか?詳しくご紹介していきます。

  1. 目次
  2. そもそもパラベンとは?
  3. 化粧品のパラベンフリーは実は危険
  4. パラベンは体に有害なのか
  5. パラベンフリーは様子を見ながら

そもそもパラベンとは?

パラベンとは、正式名称をパラオキシ安息香酸エステルと呼ばれ、化粧品から食品、飲料水や医薬品などさまざまなものに含まれているものです。このパラベンですが、商品の裏面に表示されている成分を見た時に必ず1度は目にしたことがあるほど、最も多く用いられている防腐剤なのです。

抗菌性が高い

パラベンの最大の特徴は、抗菌性に優れている点にあります。あらゆる面で微生物に対して強いため、現在では物が腐らないために広く活用されている必要不可欠な成分であると言えます。

表示指定成分が原因でパラベン=悪者に

パラベン自体、悪者扱いをされている場面が多いですが、その理由には、表示指定成分だからという見方があります。表示指定成分は昭和55年に厚労省が「使用する方の体質によってごく稀にアレルギー反応や肌トラブルを引き起こす原因となるもの」として商品に配合されているものに表示が義務付けられたものです。

こういったことで、少しでも悪影響を与えるかもしれない成分に対して、世間からは冷たい目で避けられ、嫌われていったことが過程にあります。

パラベンフリーの化粧品の増加

指定成分表記にて良く目にするパラベンを使わない化粧品が増加しています。その背景には、防腐剤を使わないことで肌や体に悪影響を与えないという意味合いが込められていますが、パラベンフリーは正直本当に良いものなのか疑問に感じている方も多いでしょう。

化粧品のパラベンフリーは実は危険

「なんとなく安心」といった見方をされているパラベンフリーですが、防腐剤成分を使わないがゆえに起きるトラブルもあるのです。

パラベンフリーは菌から肌を守れない状態

パラベンは直接肌に触れるファンデーションや、日焼け止め、さらにおしりふきなどにも含まれています。直に触れるものにパラベンが配合されていると心配になる気持ちは誰しもそうですが、実際にパラベンフリーのものには酸化や細菌で腐る現象を止められないということに繋がります。

特に夏は日焼け止めを使う方が多いですよね。そして気温は熱い状態で、湿度も高くなっています。そんな状態でパラベンフリーの日焼け止めを使っていると、細菌が繁殖し、腐りやすい状態により一層拍車をかけ、腐敗が急速に早まってしまうのです。

パラベンフリーは菌の宝庫になる

自然派を売りにする化粧品にはパラベンフリーと良く記載がされてありますが、化粧品はそう短期間で使い切ることは難しいですよね。最低でも1ヵ月ほどは使い切るのに時間を要しますが、パラベンフリーの化粧品にはその期間、腐敗から守ってくれる成分が何もないということです。

パラベンはファンデーションなどの化粧品をガードし、酸化や腐敗から保護してくれる役割を持っているため、パラベンがあるからこそ日々安心して化粧品を使うことができるのです。

パラベンフリーでも成分を見ると‥

いくらパラベンフリーと表記されていても、防腐剤が一切入っていなければどんなものでも腐ります。何も混入していない水ですら時間が経てば腐敗を始めますから、例えパラベンフリーでも実は違う防腐剤が入っていることが多いのです。

また、パラベンを使っていないからと他の刺激性の少ない防腐剤を入れても、細菌から守るためには3~4倍もの量を混ぜている防腐剤が使われていることもありますので、安易に選択するのは肌トラブルの元となる場合があるので注意しましょう。

パラベンは体に有害なのか

化粧品だけでなく、口にする食品から医薬品にまで含まれているパラベンですが、体にとって有害なのでしょうか?使うメリットももちろんありますが、その一方で有害だと言われている理由もあります。

体内に蓄積される説

安全と考えられている程度の少量であれば、体に与える悪影響の心配はほとんどないとされており、パラベン自体の刺激性も少ないことは確かです。しかし、化粧品などを使用しているうちに体内へ蓄積される可能性があるとの見方があります。

乳がん患者からは実際にパラベンが多く発見されたとの報告も上がっており、直接がんに繋がる理由ではないですが、可能性としては否定しきれないといった点があるようです。

副作用

パラベンを長い期間使い続けていくと、肌に与える副作用としては、しわやシミが出やすくなるといった症状が現れます。また、日差しの下に長時間いると、紫外線とパラベンが引き金となって肌にダメージを与えることがありますので注意が必要です。

パラベンフリーは様子を見ながら

あらゆるものから腐敗の進行を遅めてくれるパラベンは、時に肌トラブルを巻き起こす可能性があります。現代ではなくてはならない重要な成分の1つで、重宝されていることも確かなのですが、パラベンに信用が欠けるようであればパラベンフリーを選択することも1つの方法です。その際は、成分をしっかり確認して、早めに使い切ることを心がけましょう。

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