2017年3月6日更新

ヒマシ油を飲むと便秘に効くってホント!?その下剤効果を大調査!

古くから万能薬として飲んだり塗ったりいろいろな用途に使われてきたヒマシ油。エドガー・ケイシー氏提唱の湿布療法やインドのアーユルヴェーダでもヒマシ油が使われています。今回はヒマシ油が便秘に効くという噂をキャッチ!実際の効果を調査してみました。

  1. 目次
  2. ヒマシ油の効果・効能
  3. 下剤としてのヒマシ油
  4. 下剤としての飲み方
  5. ヒマシ油の副作用
  6. 結論!ヒマシ油は下剤として非常に良く効きます

ヒマシ油の効果・効能

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ヒマシ油はドロッと粘り気が強く、にがりを飲んだかのような苦い味がします。良薬口に苦しですね。

成分の90%はリチノール酸

ヒマシ油の成分は90%がリチノール酸という物質でできています。このリチノール酸は小腸を活発にさせる働きがあります。食べたものが食道を通って胃から出てきたら小腸に送り込まれますが、その小腸を活発に働かせることで小腸に入った内容物のほぼすべてを大腸に送り込む働きをします。

デトックスを食物繊維ではなくヒマシ油で

デトックスとはカラダに溜まった毒素や老廃物を体外へ排出させることを言います。デトックスでカラダが軽くスッキリしますが、それには食物繊維を食べることにより腸を綺麗にしなくてはなりません。

そこでヒマシ油の成分であるリチノール酸の出番です。リチノール酸は小腸を活発に働かせることができますし、それによって大腸も連動して活発になり、結果的に老廃物を排出(デトックス)します。

下剤としてのヒマシ油

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ヒマシ油は鎮静効果があるので湿布としても使われますが、飲み薬の下剤としても使われます。

下剤としての効果

ヒマシ油のリチノール酸は小腸を活発に働かせる効能がありますので、小腸に入ったほぼすべての内容物を大腸に送り込みますと、大腸も連動して活発に動くようになり、内容物から栄養素を吸収したのちの排せつ物=便を押しだす「ぜんぞう運動」を誘発させます。

これが便意と呼ばれるもので、一連の流れの結果、老廃物を排泄させる効果となります。
消化不良で腸の動きが悪くなった時には有効に効果を発揮してくれます。

少量でも非常に強い効果が

効果としては非常に優秀なヒマシ油ですが、過度の便秘の方であっても常用はしないでください。何度も小腸を刺激するのは消化器官の低下のおそれがあります。毎日飲んでいると、やがて毎日ひどい下痢に襲われてしまいます。

また、大量摂取も控えてください。このリチノール酸は、少量であっても小腸をとても活発に動かせることができますので、ヒマシ油を大量に飲むと気分が悪くなり辛くひどい下痢になってしまいます。

下剤としての飲み方

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ヒマシ油は薬局や通販などで普通に買えます。作用としてはかなり強烈な効果をもつヒマシ油ですので、容量用法を守って正しく飲みましょう。

飲むと1、2時間で便意が始まります

ヒマシ油の効果は即効性があり、服用してから1~2時間、遅くても4時間もたてば便意がもよおしてきます。ですので寝る前に飲むのは避け、日中トイレに行ける時間帯に飲むのが良いでしょう。

1日1回。15ml程度を食前に

15mlとはスプーン1~2杯です。ヒマシ油を少し温め、コップ1杯の温めた牛乳やお湯に浮かべて一緒に摂取します。臭いが気になる場合はオレンジを絞ってジュースにして、ヒマシ油を包み込むようにジュースで飲み込んでください。ヒマシ油を服用した後は食事をしますが、できれば小腸の負担が少なくて済むおかゆなどの軽めの食事のほうが適しています。

子どもには大人の半分かそれ以下を服用させましょう。子どもは食道から胃までまっすぐ繋がっていますので、飲み込んでも気持ちが悪くなりおう吐してしまうかもしれません。その時は服用をやめましょう。

ヒマシ油の副作用

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ヒマシ油は刺激が強いため、すぐに小腸に働きかけ便通が良くなるのです。副作用が現れる場合もありますので、その時は服用をやめましょう。

お腹が痛い、吐き気がする、気持ちが悪い

刺激系の下剤には良く発生する副作用ですが、小腸が活発に動くためお腹が痛くなることがあります。そしてその油の臭いや粘性によって吐き気がしたり気持ちが悪くなることがありますので、その際は服用を中止し、治らないようであれば医師の診断を受けましょう。

また、皮膚にかゆみが出たり発疹が出る場合があります。これはカラダに合っていないという可能性がありますので、すぐに服用をやめましょう。

妊娠している場合は服用できません

ヒマシ油は陣痛を早めてしまう作用があります。骨盤の周りにある器官の充血を引き起こす作用がありますので、その影響が陣痛を早めるという結果になるそうです。

海外では陣痛から出産まで数日かかる妊婦に処方して陣痛を早めることもあるそうですが、どちらにしても妊娠している方はヒマシ油を服用しないほうが安全です。

結論!ヒマシ油は下剤として非常に良く効きます

ヒマシ油のリチノール酸という成分が小腸を活発に働かせ排便を促すことができますから、便通から音沙汰の無い方などには耳寄りな情報です。しかし忘れないでいただきたいのは、「非常に」良く効くため、つらい便秘に悩まされ続けている方であっても常に服用するのは避けてください。便秘が続いて辛い時などに一時的に服用するなどにとどめましょう。

デトックスのためには1か月に1度など間隔を置いて飲むのが健康的です。ヒマシ油に便意を頼るのではなく、毎日適度な運動と食物繊維を食べて、アナタの力だけで便通が訪れるよう継続した健康生活を過ごすのが一番いいですよね。

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